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リッチーノ(洒落金男)
by TARO MATSUMURA - 2007.03.27 12:05
「ちょいワル」「モテ」といったキテる言葉を作った岸田一郎さんの新しい雑誌が『zino』。やはりイタリア語の語幹の上で造語を続けるスタイルは、もはや岸田流とも言うべきジャンルを確立しているような気がする。だってイタリア語っぽい雰囲気で言葉を作ると、全部岸田さんっぽくなるでしょ。『zino』のキーワードは「リッチーノ」(洒落金男)。これだけ聞くとこれまでに比べて言葉がキテない気がしちゃうんだけれども、対の言葉を聞いてまた盛り上がる。
リッチーノの反対は「ヤボーノ」(野暮金男)。急に金持ちに成り上がった野暮な金持ちを指すそうだ。でも「ボーノ」は含まれているのだ。ヤボだけれどもお金があるからおいしいワケだ。この微妙なニュアンスが凝縮されている「ヤボーノ」は、再びキテる感覚を覚えてしまった。しかしこの雑誌て扱おうとしているのはヤボーノではなく、これにアンチテーゼを唱える、モテる金持ちであるリッチーノということになる(女性はリッチーナだそうです)。
ちょっとプアな雰囲気すら出てくる言葉の水平展開なんだけれど、もうちょっと本質を見ると、やはり明示的なセグメント分けをした雑誌であったり、スタイル提案性のある雑誌が増える事はとても良い事だと思う。ただ、読者や消費者が、主体的に選択を行っていく、と言う前提で。
Author
松村太郎 Taro Matsumura
ジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact
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