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キヨスクを救え
by TARO MATSUMURA - 2007.04.20 17:49
最近お気に入りのテレビ番組「さまぁ〜ず・さまぁ〜ず」でしきりに大竹さんが指摘しているのが無駄のない動きを追求する生活。
例えばDVDを見るとき、スナックとソーダを用意してからDVDをセットしてソファに座ると、DVDのオープニングに必ず流れる映画会社のロゴ映像とWarningの画面を見る羽目になる。あの部分は操作禁止で早送りできませんからね。
大竹さんが言う正解はこうだ。DVDを入れてから、台所へ行きスナックとソーダを取って、部屋を消してソファに座る。これでDVDの操作出来るところに来た状態で見始めることができる。そうすれば、何も出来ない待ち時間ゼロで、DVDを楽しむ体制に持って行けるというわけだ。これはある意味で、機会に何かをやらせている時間、人が別の事を済ませるということだ。
これをするには、DVDを見始めるという行動に関して、DVDを入れたらしばらく操作ができない無駄な時間がある、と言うことを知っている必要があるし、それを先読みして、何も出来ない時間に何をするか、と言うことをプランしておく必要がある。行動をものすごく雑に分解すると、こういう事が行われていて、その経験則から先にDVDを入れるという「先読みの知恵」が生まれているのだろう。
前置きが長くなったけれど、この先読みの知恵が最大限に発揮されているのが駅の中のお仕事、特にキヨスクだ。他のお客さんのお金を受け取りながらも僕が持っている雑誌と飲み物の値段を記憶していてぱっと計算して金額を言う。僕がお金を用意している好きに、他のお客さんに同じ事をする。本当に短い周期の待ち時間に先読みをしつつ、他のスレッドの処理を完了させる熟練の技だ。
しかし最近のニュースで、休業しているキオスクが増えてきているという話題があった。Suicaで決済できるようになったキオスクでは、熟練の技は見る影もなく、商品のバーコードを読み取ってスイカでタッチしてもらうような仕組みになっている。お互い慣れていないので、遅いのだ。Suicaで決済する部分に関しては、小銭を探したりおつりをもらうより便利だ。
しかしながら端末も人がやっていた先読みをしながら他のスレッドを云々といった事がどうも出来なさそうだし、やはり何らかの野暮ったさを感じてしまう。駅ナカコンビニのほうが利用率が高いなどの状況もあるかも知れないけれど、新しい仕組みを作ったりするときには、life hack的なモノが失われないようなデザインが必要なのかな、と感じました。
Author
松村太郎 Taro Matsumura
ジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact
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