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VODと地上波の関係
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2005.04.20 12:38
ブロードバンドが光ファイバーの普及へとシフトしようとしている中で、とりあえずは映像コンテンツ配信だろう、というのは10年くらい前から言われていたような気がする。10年前はささやきくらいだったかもしれない。その具体的な動きが始まっているのでクリップ。
・CNET Japan: 地上はキー局がVODで初契約 -- ネオ・インデックスとTBS - ネオ・インデックスは4月19日、同社の提供するビデオ・オン・デマンド(VOD)サービス「Nextensive VOD」において、東京放送(TBS)との非独占ライセンス契約の下、TBSの持つ「秘密」と「怪談新耳袋」の2番組を提供開始すると発表した。「VODサービスプロバイダが地上波キー局とのライセンス契約を結ぶのは初めてのことだ」(ネオ・インデックス)という。
「VODサービスプロバイダ」という新しい言葉を作れば、ライセンス契約を結ぶのは初めてになるかな、と思うんだけれど、それはともかくとして、TBSは番組のネット債配信に積極的に取り組んでいる姿勢が見えますね。「パソコンテレビ」というブランドを作っているGyaoでもニュース映像を再配信している。
また同じようにTBSのニュース映像を流し始めているUSENは、テレビ局個別、コンテンツごとではなく、より包括的な無料動画配信事業を手がけようとしている。
・nikkeibp.jp: USENが民法と提携交渉、ネット配信前提に番組作り提案 - 過去に制作されたドラマを流すには著作権など権利処理が煩雑な場合があるが、USENは民放と組み、ブロードバンド配信も念頭に置いたテレビ番組作りを提案している。ネット利用まで含めて契約すれば、権利者にとっても新たなビジネスチャンスとなる。「芸能関係の権利者も参加しやすい枠組みを探りたい」。宇野社長はこう話す。
一番ネックなのはテレビ局が制作・著作やタレントの権利を持っていないという点。そのためテレビの再配信についても、権利処理を一括代行するような組織が必要になる。音楽で言うところの著作権処理をするJASRACと、原盤権を管理するレーベルモバイルみたいなモノだ。現在レーベルモバイルについては独占禁止法がちらついているけれど。
ただUSENがテレビ局と組む、というのは若干違和感を感じる。テレビ局は電波を使って映像コンテンツを流すという役割が基本。USENはそれを電波に置き換えて映像コンテンツを流すという役割を果たそうとしていて、キャリアの違いこそあるけれど、業態としては被っている。むしろテレビ局ではなくコンテンツを作っている制作プロダクションと組んでみた方がいいんじゃないか。
やっぱり長い間、少なくとも14インチ以上の画面のサイズ、映像のスムーズさ、チャンネルという簡単な選択、慣れ親しんだ編集や番組構成、手法といったメディア特性で映像を見てきたのだ。そこにいきなり新しい価値観でネットの映像配信をやろうとしても、僕は面白いと思うかもしれないけれど、テレビを想起させるようなメジャー感あるビジネスにはならなさそうだ。
そういう意味でネットで見る映像コンテンツがテレビをベースにしたモノだ、というのは僕も納得している。ただそれを、これまで通りのテレビ局を軸にしてネット配信をするのか、他の新たなスキームが作れるのかは、もう少し考えてもいいんじゃないだろうか。
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