TAROSITE.NET: COLUMN
光が生み出す絵文字通信 〜 P252iSのキラリメール
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2004.04.07 01:44
i-shot対応のエントリーモデル、P252iSがリリースされた。ワンプッシュオープンとminiSDに30万画素CMOSカメラと基本機能はそのままにしながら、手のひらにすっぽり収まり、色もポップな5色を備えたこの端末には、とても注目すべき機能が搭載された。メール本文に使われている絵文字によって端末のライトが光る「キラリメール」機能、これにはとても未来を感じている。スパイっぽさの面でも。
電話帳がグループ分けできるのはご存じの通り。多くの端末は電話帳1件毎、あるいはグループ毎に、着信時の音や画像を指定する事が出来る。これと同時に、着信ライトの光の色も指摘できる端末がほとんどだと思う。僕も家族は赤、仲間は青、研究室は緑など(色は仮)と、グループ毎に光の色を指定している。
そうすると、端末を閉じた状態でも、どのグループの人からメールが来たのかが分かる。ニュースなのか、すぐ返事を書くべきメールなのか、開かなくても判断が付く。もっと言うと、その直前までのコミュニケーションから、誰からメールが来たかもほぼ特定する事が出来る。
もちろん昨今サブ液晶搭載端末がほとんどなので、着信後にテロップみたいに送り主とタイトルくらいは流れるんだけれど、光り方で判断する方が直感的であるため、ケータイのサブ液晶に目をこらすことなく、チラ見だけで対応を決める事が出来るのは、なんともさりげないし、自分で決めた色の暗号を読み取るようなスパイ感も味わう事が出来る。
ちなみに「スパイ感」という言葉は、何かツールを使う際に僕がとても心地よいと感じると、使ってる事が多いんじゃないかと友人から指摘された。なかなかうまく言い表せないんだけれど、ニュアンスです、スパイっぽい、という。
そのスパイっぽさが内容にまで入り込んでくる。「キラリメール」は、蛍のようなフェイドイン・フェイドアウト、ビームのようなぱっきりとした点灯、フラッシュという点滅、という3種類の光り方と7色の色を組み合わせて、40の絵文字に点灯パターンを割り付けてある。
そのためうれしいメールなのか、怒っているメールなのか、ラヴなのか、ということが着信した時に本文を読むように順番に光っていって分かる。カタログの説明にも「ヒカリ交換」と書いてあり、キャッチーな言葉をちゃんと選んでありますね。
グループの着信ライトはまた別の場所に着いているため、ケータイに触れなくても、誰から、どんなメールが来たか、と言う事がヒカリだけでおおよそ掴めてしまうかもしれないのだ。
そうすると次はどうなるか。P252iSのユーザーはこの光のパターンの綺麗さに凝り始めるかも知れない。色合いや点灯パターン、点灯回数など、自分のケータイが相手によって光って変化する事が無性に楽しくなるかも知れない。ヒカリのパターンだけで通信をすると言う事は、メールの本文は平仮名や漢字など特に必要なく、絵文字だけの羅列が繰り返される事になる。
もちろん対応端末だけではないので、その他の端末のユーザーはその絵文字だけの羅列から意味を読み取ってコミュニケーションが取れるようになってくる。ますます暗号、スパイの世界。絵文字の組み合わせによって、また新たな意味が生み出され手は流通し始めるようになる。その絵文字通信のカンフル剤的な役割を、「キラリメール」は担うかも知れないと思った。
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