COLUMN
Blogging - Engine, Tools, and Communication
by TARO MATSUMURA - 2007.06.21 16:44
このブログ含め、僕はMovable Typeを軸にBlogを作ってBloggingを続けている。考えてみると、もうこの体制で5年以上やっているんだからしぶといモノだと自分でも思うけれど、だんだんいくつかのワークフローが固まってきたので、こんなツールがあると良いな、と言う期待も込めつつメモしておこうと思う。ついでに、昨今のBlog周辺に関して思うところも。
Movable Type 4
既にβテストが行われていて、7月18日にリリースされるMovable Type 4。日本語版は初めてのメジャーヴァージョンアップだとのことだけれど、いろいろな機能が追加されたり、システムがブラッシュアップされたりしているそうだ。気になる機能はこのあたり。
・コメンターというユーザー権限ができた
・Blog全体のバックアップに対応
・エントリーの自動保存
・テンプレートの編集機能が良くなった(タグ支援、自動保存)
・エントリーとは関係ないスタティックなページ作成にも対応した
・けれどもテンプレート記述の流儀が変わった(よりオブジェクト指向になった)
・同じシステム上の他のブログからのコンテンツのアグリゲーション
僕はこのあたりだけれど、エントリー編集でWYSIWYG画面に変わったり、ファイルマネージャーの機能が追加されたり、他のユーザーにも結構喜ばれそうな、メリットが多そうな機能が満載になっている。
WYSIWYG編集に慣れないのはきっと僕だけだろうか。どうも思い通りの結果にすることが出来なくて、そう言う意味でHTML編集の方が好きなままここまで来てしまっている。でもそもそも、HTMLを編集しなくても良いようにBlogのテンプレートを組んだりしているわけで、何となく矛盾を感じたりしているんだけれども、どうしたものか。
Blog Editor
Movable Type 4では自動保存に対応したりWYSIWYG編集に対応したり、ブラウザの中で動くとはいえデスクトップアプリケーションの体で動作してくれるのはきっと快適になるだろう。しかしネットが常にオンラインでない環境からコンピュータに触れてきた性か、メールの話でも書いたけれど、僕は基本的にウェブアプリよりもデスクトップのアプリの方が好きだ。
Blog編集でも同じ事で、去年くらいまではectoというBlogエディタをライセンスまで買って使っていたくらい気に入っていたんだけれど、いまはSafariやFirefoxの上からエントリーを書いている。なんだかうまくいかないんですよね、タグ回りの設定が。もうすぐecto 3にヴァージョンアップされるようなので、これを待つことにしましょうか。
Flickr、YouTube、Blogの関係
ecto 3を相当楽しみにしているのは確かなんだけれど、僕の昨今のBlogはFlickrなくして語れない。レンタルサーバでやっていることもあるんだけれど、大量の写真をFlickrに放り込んでリサイズまでさせてBlogに貼り付けてエントリーを書く、と言うことをしているので、これを上手くわがままに自動化できないか、というのが僕の1つの要望なのだ。
例えば写真のエントリーをするとき、横500pxのサイズで表示されるHTMLコードをFlickrで表示させて、それをMovable Typeのエントリー画面に貼り付け、さらにリンクなしの画像表示だけをキーワードのフォームに貼り付け、続いてFlickrで75px四方のサムネイル画像のHTMLコードを表示させ、これを概要の枠に貼り付ける。さらにサムネイルのIMGタグにalign="left"を追記する。
Flickrから「Blog This」をやっても、この作業は自動的にはやってくれないのだ。ecto 3はプラグインに対応するようなので、Flickrプラグインみたいなモノで上の作業が効率化できたりするとうれしいんだけれども。
週刊 自分マガジン
僕の友人のそうたくんが、最近、20人ぐらいに宛てて「週刊 そうた」を創刊した。その週に考えたこと、読んだ本、会った人、これから会う予定の人などをメルマガ形式で20人にCcのメールを送るのだ。彼の発想をメールから引用するとこんな感じ。
アウトプットのかたちとしてインプットの報告をしようかとおもい、たろうくんのやりとりがメルマガ的というところからヒントを得てメールマガジンをつくります。名づけて「週刊、自分」(週刊 ソウタ)。ブログほど不特定多数でなく、日記ほど個人的でない(でもこちらより)じぶん情報を編集します。時間と空間をどのようにつかって、「今、なにを考え、何をして生きているか」をパラレルに共有したいなと。なぜ、したいか? というのはネット時代の生活のありかた、個人の生き方、関わり方に興味があるから。
送られてきたメールに対して、気になったことや自分が同じ事を考えている点について、また全員に宛てて返信すればいいのだ。
別にメディアの使い方として新しさはないんだけれど、多分お互いをTwitterで購読し合っている状態と同じような、けれどももうちょっとアーカイヴ感の強いコミュニケーションがそこで展開されているように思える。
TwitterとこれまでのBlog
またAzzieはTiwtterに関して、Twitter上でこうとらえた。
TwitterはBLOGの日常を劇場化する効果をうまく抽出している
確かに日常をキャストする感覚が、Blogをスタートさせる初期に、意味を見いだせなくなってしまうと、三日坊主で終わってしまう。Blogは自分のアーカイヴが出来てこないと価値を見出しにくいと僕も思うけれど、その価値が見えるまでの泥臭い継続は、なかなか難しいものだ。
Twitterはそこにメスを入れているかもしれない、と思ってしまう。とにかく許可されているエントリーの長さが短いから、エントリーの間隔が細かかったり、そこまで深い思考を伴わないでも、むしろシチュエーションを書き込んでいくことで楽しめる。
そうしていくうちに、すぐにアーカイヴとして数十のエントリーが溜まる。すると、アーカイヴされた過去の自分のコメントや気付きを振り返るタイミングで、Blogと同じ価値、つまり自分のアーカイヴからの気付きにたどり着きやすい可能性がある。
もう1つは週刊自分マガジンのように、Twitterでコンタクトに登録している人というやはり小さな気心が知れた、しかし開放的なコミュニティで、自分の短いコメントがシェアされることもTwitterを語る要素としてピックアップすべきだろう。
Twitterは自分の行動や気付きがネタ元になっていると同時に、他人の行動や気付きですらネタ元になっている。チャット風のインターフェイスがそうさせていると思うんだけれど、入ってくるコンタクトからの書き込みに返信するカタチで反応するだけでも、Twitterの上では立派な1エントリーなわけだ。
Blogの場合、エントリーにコメントすると、その文章とか気付きを他人にプレゼントする、と言う感覚がある。もちろんそのエントリーを読んで生まれた感想なので、気付きを返してあげることは良いことなんだけれど、自分のBlogにコピーでもしない限り、自分のアーカイヴにはそのコメントは追加されない。
大した手間ではないけれど、1ステップ増えるので手間と言えば手間だ。しかしTwitterは同じインターフェイスの上で、「@ユーザー名 」を先頭に付けるだけで、入ってきた書き込みへのレスを付けられ、しかもそれは自分ののTwitterのエントリーとして記録される。
Twitterは「ゆるさ」があるコミュニケーションのメディアとして語られる事が多い。しかし今までのBlog流儀のコミュニケーションを踏襲しつつも、自分のコメントをキチンと自分のモノとしてアーカイヴする、という「堅さ」を持っているとも言える。
Movable Type 4で作るコミュニティ
Blog周辺を取り囲むトレンドや、僕の回りのアクティビティから考えて、Movable Type 4で強化されるコメンターというユーザー権限やそれを受け止める新しいBlogエンジンによって、何らかの新しいネットメディアのカタチを作れそうな気がする。
エントリー、そこから生まれるディスカッション、その収束、次のエントリーの発生。そんなプロセスが、Twitterや週刊自分マガジンのコンテクストで、しかもオーダーメイドで実現できるようになると、仕事や学習の現場において、大きなアシストを果たす存在になる気がしている。
Movable Typeの機能やタグを熟読して身につけた上で、何らかの素材を使って実験をしてみたいと思います。
Author
松村太郎 Taro Matsumura
ジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。スマートフォンに特化した活動型メディアAppetizer.jp編集長。 read more & contact
Related Article
Trackback
- URL:
http://upwest.org/mt/mt-tb.cgi/8106
