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IM Security - システムの欠陥か人災か
by TARO MATSUMURA - 2005.02.23 13:47
先日のMSN Messengerを伝って広がるウイルスの猛威は、振り返るとすさまじいモノだった、という印象があった。僕はMacだし互換ソフトを使っているので、今回はファイルを送ってしまうということはなかった。今メールやメッセンジャーを通じて猛威をふるっているほとんどのウイルスがMacに対応していないが、IMを通じて流行るウイルスについては、自分が対応していなくてもIMのシステムの上で繁殖するなら、僕のMacに感染しなくても媒介物になってしまうことだってあり得る。
・ITmedia: IMユーザーの3割が迷惑メッセージを経験
- 米国のネットユーザーのうち42%がインスタントメッセージ(IM)を利用、そのうち30%が迷惑IMの「スピム」を受け取ったことがあるという調査結果を、非営利組織のPew Internet & American Life Projectが2月21日発表した。約1700万人がIMでスパムを受信したことがある計算だという。
Messengerワームが大発生した2月7日前後のエントリーでも少し触れたけれど、ファイル受信を承諾しなければコンピュータに入ってこないにも関わらず、たくさんの人が承諾して開いてしまっている所を見ると、インターネットの上に人間関係というある意味でのプライベートなネットワークが入り込んでいて、それを狙ったワームはウイルス対策ソフトを蚊帳の外に追いやってしまうという可能性を示唆していると思う。
同じようにプライベートな関係性をインターネットに持ち込んでいるソーシャルネットワーキングもまた、ネット上で作られた信頼性の上に乗っかってウイルスのようなモノを広めてしまう可能性が大いにあると考えられる。ネットやコンピュータに大きく依存している仕事の場合、例え仕事に関係ないIMのコンタクトリストですら、ある意味での「良い友達」で揃えなければならないと言うことなのだろうか。
インターネットの向こう側に信頼性を信じるようになると言うのは梅田望夫さんが言うところのネット世代の特性である。今までネット上での信頼性みたいなモノが社会的には構築されていなかった分、反動とも言うべきか、ネット世代にとってはネットを介した信頼性みたいなモノに対して、意識するしないに限らず、むしろ信じたいという願望みたいな部分もあると思う。
そうした感覚が可能性を押し広げている一方で、人災的なセキュリティの甘さももちろん出てくるのではないか。そこをどうシステムやアプリケーション側で防ぐか、という課題が突きつけられたのが、IMを介したワームの繁殖という事件だったのではないか。
同じように信頼性が構築されているパーソナルツールとしてのケータイの姿がある。あまりにもガチガチに固められた「仕様」というルールの上で安心して使えている部分もあるし、それでもその安心が脅かされる使われ方も存在している。ポイントは不用意に危険(だと認識される)使われ方をしなくて済むようになっているかどうかではないだろうか。
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