COLUMN

iPhoneを手放しに褒められない理由 - 足りないのはケータイウェブとのマージ

by TARO MATSUMURA - 2009.07.01 18:56

 先ほどのMMSの話題で「何をいまさら」「あたりまえじゃないか」といろいろな方にご指摘を受けて、イヤ確かにその通りなんだけれども、SoftBank 705NKで勘違いして死んだことがあったので、びびっていたんです。

 それはそうとして。

 そのエントリーのコメント欄でのディスカッションで、ケータイメールが使えるようになったのは良いけれど、ウェブのブラウザは依然としてケータイ対応を果たしていない点で、「手放しに褒められない」というご意見がありました。これもまたご指摘の通り。ケータイメールに対応したがウェブに対応しない。多くのサービスが使えないのは目に見えてますよね。

 docomoはBlackBerry Bold発売の時にインタビューをすすめていく中で、「スマートフォンとケータイの融合をすすめたい」というdocomoの話は、まさにHitさんご指摘の点への対処だ。スマートフォンを日本で導入するなら、日本のケータイと遜色ない使い勝手が提供出来るべきだ、という方向性は心強い限りだ。

ASCII.jp: ケータイが語るミクロな魅力 - 第61回 BlackBerry Boldの売り方教えます - 「ケータイとして当たり前の機能であるi-mode、とりわけi-modeメールが使えない点は、やはりメインのケータイとして使うには、割り切れないネックです。ビジネスユースも含めて、3割から4割のお客様に、i-modeメールに対応してほしいという声を頂きます。最終的には、絵文字メールが打てるようにしたい」(三嶋氏)

 ただ、今回のMMS対応で、SoftBankはiPhoneを他のケータイ端末と同じようにS!メールに対応させることに成功した。1年間でプッシュされてくるケータイメールに対応したのである。

 そこで、ウェザーニューズのウェブから、月額315円の有料会員サービスに、ケータイにアラートメールが届くよう、@softbank.ne.jpのメールアドレスをケータイメールとして追加してみた。そして、「アドレスに確認メールを送りました。クリックして認証を済ませて下さい」というメッセージ。

 直後にiPhoneのSMS/MMSの通知が来て、URLが届く。クリックしてみると、Forbiddenのエラーで認証をすることが出来なかった。ケータイじゃないから、アクセスできませんよ、ということである。せっかくプッシュのケータイメールが使えても、ケータイウェブとしてのアクセスが出来なければ、完全にサービスが使えないのである。

 iPhoneがケータイブラウザとして認識されるようにするのは、SoftBankがやるのか、CPがやるのか分からないけれど、いずれにしても、ケータイウェブのスマートフォントとのマージが『日本においては』重要な話になる。

 CPもキャリアもビジネス的にやりたいか? やった方が良いか? 課金システムは現状で持つのか?新たに作るのか?といういろいろな問題で、判断も分かれるかもしれないし、コストをかけるところじゃない、と切り捨てるところもいるだろう。でも、出来ればポジティブな判断を期待したいと思ってます。


Author

松村太郎 Taro Matsumura

Taro's Portraitジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact

Twitter Update
    follow me on Twitter
    Trackback
    • URL:
      http://upwest.org/mt/mt-tb.cgi/9971