COLUMN
Orange LifeとNorth Side Cafe
by TARO MATSUMURA - 2005.09.19 10:49
僕は最近あまり下北沢に行かなくなったけれど、もし下北沢に足を踏み入れたら必ず行く場所がある。それはNorth Side Cafeだ。このカフェは僕にとってのいくつかの節目が決まるときにいた場所でもあるし、昨年末は偶然にも、ここで働いている店員さんと渋谷Conceal Cafeで出会ったりして、勝ってにだけれど、何かと縁がある場所だ、と思っている。ちなみに今日のトーキョーでは既に紹介済みなのでご参照を。
僕がこのカフェに初めて入ったのは2001年だっただろうか。夏に下北沢でイベントをやろう。その最初の企画会議をしたのがこの場所だった。タマアリくんやオバタくんなんかと、このカフェに来て、何をしよう、アレをしようと色々考えていた。そんな企画会議のウラで、実は僕はこのカフェにとてつもない憧れを抱いていた。カフェのカタチ、内装、雰囲気、音楽、人。後からニューヨークを意識して作っているという話は聞いたけれど、こういうカフェって良いなと思っていたものだ。やっぱり2005年に来ても、feeling placeだった。うれしくなって、ついついにんまりしちゃいますね。
何回か通っているうちに、こんな事も思った。こんな場所で働いてみたい。単純に考えれば、このカフェの店員になればこの場所で働ける。それはそうなんだけれども、カフェの定員になりたいとか、店の経営をやりたいわけではなかった。多分、向いてないから。1日に1枚ずつお皿を割ってしまいそうじゃないですか。だとすれば、どうやって働きたいと思ったのか。考えているうちに、このアイディアにたどり着いた。
「ここにデスクを置けば良いんだ」
2001年の段階で、既に自分が気に入っている場所・カフェに自分のデスクを置いてそこで仕事をする、と言うワークスタイルがぼんやりと頭の中に浮かんでいたのだ。別にその段階ではまだ大学3年だったし、大学院に進学するとか、何を仕事にするとか、そう言うことはあまり考えていなかったけれど、とにかく朝カフェに出勤して、デスクのMac(2001年の段階で既にMac使ってました)の電源を入れる、という生活を思い描いていた。その憧れを作ってくれたのが下北沢のNorth Side Cafeなのだ。
そんな2005年、もうすぐ小さくて営業もしないカフェが完成して、そこに自分のデスクが置かれる。ものすごくミニというよりむしろプチ、もしくはナノだけれど、「表参道にカフェをオープンして自分のデスクを置く」ことができるのだ。4年間も言い続けて、思い続けて、虎視眈々と実現を狙っていると、意外とその夢が実現できるモノである。それだけ長く考えていて、長く頭の中にアイディアを温めていれば、実現しようとしたときにはものの1ヶ月で実現させてしまえるから。
逆に、やりたいな、と思ったことは、いつ実現できるタイミングが来ても良いように、色々と心の準備、アイディアの準備、お金の準備、仲間の準備をしておくべきかもしれない。そこまでやった上で本当に「やりたいこと」なんだと思う。と、自分で書いたときに気付いた。僕にはまだまだいろいろやりたいことがあるけれど、他のやりたいことが「カフェにデスクを置く」ということほどもろもろの準備が出来ていないのかもしれない。僕の2005年9月からのライフスタイルのテーマである、オレンジライフの重要な要素ですね。
別に4年もかける必要はないかもしれないけれど、じっくり準備していこうと思います。逆に、キチンと実現するためなら、4年くらいの準備期間はどうって事もないな、割と自分は長くてゆっくりとしたタイムスパンでやっているんだな、ということに気付かされた。結構飽きっぽいと自他共に考えていたので。
Author
松村太郎 Taro Matsumura
ジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact
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