COLUMN
Spam keitai mail comes to iPhone
by TARO MATSUMURA - 2009.06.27 15:17
iPhoneがケータイメールに対応した点は日本市場においては意味があることだ。Eメール(i)サービスと共存させてMMSはsoftbank.ne.jpドメインのケータイメールアドレスで利用できる。しかし、迷惑メール対策なんて、iPhoneが直面する問題だと考えていただろうか?
SoftBank 3Gは、一番鮮やかなケータイメールのシステムを持っている。テキストを送りあえるSMS、添付ファイルに対応したMMSを、SoftBankユーザー間なら電話番号を知っているだけで送りあえる。そしてMMSがケータイメールアドレスとして、他社のケータイメールとのやりとりに利用できるのだ。
日本では珍しい仕組みかもしれないが、海外ではこれが当たり前。電話番号さえ知っていれば、キャリアを超えてテキストメッセージを送ることが出来る。通信のプラットホームの研究会、審議会で、SoftBankは再三にわたって、キャリア間でも電話番号でメールを送りあえるよう、SMSのゲートウエイを解放すべき、との主張を展開する。
MNPの促進やビジネス創出などの可能性を指摘するが、ケータイメールアドレスが変わってしまうと、逆にSoftBankはMNP流出の矢面に立たされるのではないか、とも思う。しかしそれでもSMSのゲートウエイ解放を主張している当たり、SoftBankの男気を感じたりもするんだけれども。
さて、iPhoneのケータイメール対応は、他社のキャリアでは難しかったかもしれない。世界で利用されているSMSをベースとした、ケータイメール対応MMSを採用しているキャリアは日本にはSoftBankの他にないからだ。
そういう意味でも、iPhoneリリース前から、iPhoneはSoftBankで発売されるし、そうじゃないとiPhoneのコミュニケーション機能をフルに発揮できない、と考えてきた僕の予想は当たった。インフラの問題はあるとしても、docomoからiPhoneがリリースされていたとしたら、楽しいSMSやMMSのインターフェイスは死に体だっただろう。そんなことは、SoftBankのケータイを使っている人ならすぐに分かる話だと思うけれども。
さて、既存のiPhoneユーザーはsoftbank.ne.jpドメインのケータイメールアドレスを取得し、iPhoneに設定すれば、SMS/MMSアプリから簡単に利用できる。デコメールも受信できるが、画像は個別の吹き出しで現れてしまうので、頭の中でレイアウトをコーディングしなければならない。これは、残念ながら仕方ないところだ。
もう1点、iPhoneとケータイメールの統合での問題点は、迷惑メール。最近のケータイは、登録外のアドレスからのメールを別のフォルダに振り分ける機能があるが、iPhoneにはそんな機能はない。早速僕も迷惑メールを受信したが、iPhoneのSMS/MMSは受信すると画面に表示される仕掛けなので、なんだかあんまり気分が良くない。
My SoftBankでウェブからメールの設定などが出来るので、ドメイン指定受信やURL付きメールの受信制限などを設定した方が良さそうだ。なんだか、ものすごく懐かしい響きである。SoftBankもiPhoneのような端末でケータイメールが使えるからこその、メールシステムや設定のインターフェイスなどの使いやすさを、これから考えていくと良いだろう。
Author
松村太郎 Taro Matsumura
ジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。スマートフォンに特化した活動型メディアAppetizer.jp編集長。 read more & contact
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