TAROSITE.NET: COLUMN
Take My Photos! - iPod Photoレビュー
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2004.11.20 02:42
iPod Photoに関するエントリーは3つめになるけれど、その使用感などに関して早くblogに書いて欲しい、というメールやメッセンジャーを結構もらっているので、書こうと思う。リリースされてからちょっとたつけれど、FOMA 901iの話題よりもよっぽど引きの強い話題のようだ。いや書こうと思っていたんだけれども、なかなか大変でした、昨今。
iPod Photoを買う伏線として、夏前に一眼レフのデジタルカメラを始めたことがあった。それまでもデジカメは持っていたし、ケータイでのmoblogなど、写真を撮る枚数はかなり多い方だと思うが、一眼レフのデジタルカメラはまた違う感覚がありますね。
コンプリートパッケージ
iPod Photoは他のiPodよりも割高だけれど、買って使うには当分困らない全てのものが付属してきている。まず本体とイヤホンは標準構成だけれど、楽に同期をするには欠かせないDockが付属してくる。今までDockなしのiPod生活をしていた身からするとこれはとてもありがたい。iPod Photoは第3世代iPodの10GBに比べるとだいぶ分厚いので少しぶかぶかになるが、以前のiPodでも当然使うことが出来る。
そして袋。化学繊維のような黒い巾着袋が何気なく付属している。あまりクッション性はないし、Appleが売り出したソックスみたいに保温性もなさそうだ。しかしその中にはベルトなんかに挟むことが出来るクリップホルダーが付属していたのだ。内側にリンゴマークのタグが付けられていて、再度はゴムの材質になっている。
割合しっかりとホールドしてくれるのが良くて、ポケットに引っかけて出掛けるなんていうスタイルでここ1週間は生活してみたところだ。今まではケータイみたいにお尻のポケットに入れていたりしたが、ちょっと分厚いのでそう言う持ち方はつらい。その点で付属していてくれて良かった。
とはいえ心配なのは傷だ。本体をスライドさせて出し入れしなければ操作ができないので、縦方向に傷が付きそうでイヤだ。特にこれから空っ風が吹く関東地方だ。細かい砂なんかも舞っていて、iPodのホルダーの内側に入り込んできたらひとたまりもない。やはり何か良いケースを探さなければなりませんね。
残念なのがクリック音
CNET Japan: 表情あるタイピング音 - 例えばiPodのタッチセンサーのホイール。ホールそのものは回っていないが「かちかち」というクリック音と画面の中でのスクロール動作が同期して、とても気持ちが良い操作感覚を作り出していると思う。iPod Photoではその「かちかち」で写真を素早くスクロールできるなら、やはり快感なのではないか。
とiPodのホイール動作の時に出る音について褒めたところだったが、iPod Photoのクリック音はそれまで使っていた第3世代iPodのそれと比較すると、なんだかちょっとしけた音、と言う感じになってしまって、それまでの快感から拍子抜けする感覚を覚える。操作するときにイヤホンの中にもクリック音を出せるようになった点は良いのだが、操作するときの快感はやや損なわれた感がする。
ジャケ聴き
小粒ながら僕にはとてもうれしかったのがこの再生中の曲のジャケットを表示してくれる機能。画面を見てちょっと小さいなーと思って中央ボタンをクリックしたらキチンと画面いっぱいに拡大してくれたので安心した。ジャケットから曲を選ぶ、と言うところまで入っていないものの、ジャケットまで含めて欲しいから、と言う理由で音楽CDを買っている身からすれば、再生中の音楽をキチンとジャケットと共に楽しむことが出来るのはうれしい。
例えばこれからDJをするときに、今流している曲をディスプレイに大写しにして情報提供をする、なんていうパフォーマンスもありかもしれない。VJさんと結託して素材を用意すればいい、と言う話もあるけれど、VJさんだって僕がいきなりなんの曲を選ぶか間では予測できないから、僕のiPod Photoを持っておいてVJさんの映像と所々重ねてもらう、みたいな形で実現可能じゃないかと思う。なんてね。
写真の同期
さてリリースされる2週間前により具体的な噂ベースでネットを駆けめぐったiPod Photoのニュースをbloggingしたときに、次のようなことを書いていた。
・tarosite.net: Photo iPod - 最近自宅にPowerMac G5のマシンを置いてPowerBook G4をモバイルオンリーで使っているんだけれど、困るのが写真のストックだ。G5の方にストックが入っていると、G4では写真を見たり使ったりすることができないため、出先で急にプレゼンテーションのスライドを作らなければならないなんて言うときには困ってしまう。自宅にいるときはRendezvousで読み出せるんだけれども。そういうときに、Photo iPodとPowerMac G5上にあるiPhotoのライブラリとが同期を取ってくれて写真を持ち出せるようになっていればとても便利だ。
結論から言うと、これはキチンと実現される。iTunes上からiPodの同期処理の設定をすることができ、そのときに元の解像度の写真も転送する、と言うオプションをチェックしておけば、iPod用の圧縮画像と共に写真のJPEG形式の元データも転送され、iPod PhotoをHDDとして認識させることで取り出すことが出来る。
先日思いがけず、早速役に立ったことがある。出先でとあるウェブサイトを作ろうとしている打ち合わせ中に、相手にイメージに合う写真をiPod Photoの上で選んでもらって、その写真を使いながらその場で軽くラフを組んでみる、なんて芸当をしてみた。新製品を手にして1週間足らずで既にこんな使い方をしているあたり、もはやAppleの宗教家状態ではあるけれど、上に引用した以前のエントリーでiPod Photoに求めていたのはむしろそう言うことだったわけで、僕のニーズにはとてもマッチしていたというわけだ。
写真を見ながら、音楽を聴きながら
写真の同期はそんな仕事上の活用だけではない。電車の中で座ってぼーっとしているときにiPod Photoで音楽を聴きながら、ついつい自分が撮影した過去の写真をパラパラめくってみる。これがまた結構元気が出るものなのだ。
アメリカに行っているAnn君なんかと「iPhotoは元気を取り戻すライブラリだ」なんて話しているし、ほぼ同じ時期に一眼レフカメラを持ち始めたnobuさんも「自分の撮った写真をいとおしく眺めるのは幸せな時間だ」と言っている。それを持ち出すことが出来るのだ。そりゃ幸せなことじゃないですか。
自分が大好きな音楽を聴きながら、そんな写真達を眺めると、ついついにんまりしてしまっているかもしれないくらい、良い時間、良い空間が出来上がる。どんなに混んでいる電車の中だろうが、どんなに疲れた帰りの電車だろうが、あまり関係なくなってくる。iPod Photoに音楽と写真が入るようになった理由が、どっと疲れた気持ちがすっと抜けていく感覚を覚えると、理解できる気がしてくる。
もちろん今後はムービーだ、と言うことになるのかもしれないけれど、まあそう焦らずに、今はもう少し、止まった時計を楽しみたいと思う。あ、音楽の方のカウンタは動いているんだけれども。
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