COLUMN

Twitter Gomihiroiからの気づき

by TARO MATSUMURA - 2009.08.01 22:48

東京地下鉄(株) 銀座線 表参道駅

 2009年8月1日、Twitterでは「#gomihiroi」というタグがタイムラインに見られた。SFCの大学1年生の呼びかけで、Twitterのタイムライン上でのボランティア活動が行われたのである。ひっそり拾う人、オフ会にしてみんなで拾った人、ビデオや写真を撮った人など、様々。でもみんながゴミを拾っている。ユニークな1日になった。

 このエントリーからあと1時間半ほど残り時間があるので、ぜひ参加してみて下さい。あと、別に毎日やってもいい位なんだけれど、また9/1に実施して欲しいです。もちろん10/1にも。元旦には「ゴミ拾い初め」をやりましょうよ。

 ボランティアとか世の中にいいことって「俺こんなことやったよ!」ってアピールすることに本質はないのですが、ムーヴメントとして広めていくときには、アクティビティとして必要なことだとも思う。ゴミを拾う、つぶやく、というともに小さなアクティビティがどれだけの連鎖を起こしたのか、そしてどうすれば自分もそれに参加できるのか、という経験は、社会の中での関係性を築くヒントになるのではないか、と期待を寄せているところだ。

 実際に日本橋界隈でゴミを拾ったのだが、ゴミ拾いというのはとても気づきの多い活動だ。何がゴミとして捨てられているか。街中で自分でゴミをその辺に捨てた経験はないだけに、どこに捨てられているか。街の中で普段見えてこなかったモノが見え始める瞬間でもある。

 まず多いのがタバコ。これは街にまんべんなく散らばっている。そして次に空き缶と空きペットボトル。缶コーヒーは特に多かった。どんな飲み物が捨てられているのか、もしかしたら地域性が出るのかもしれない。日本橋界隈は缶コーヒーが多かったけれど、渋谷だったらお茶だったり、新橋だったらチューハイが多いのだろうか。気づいた方、ぜひ情報下さい。

 さて、缶コーヒーは具体的な商品名がわかる。拾った缶の中で、ジョージアとボスが多かった。逆にスタバやマウント・レーニアなどのチルド系飲料は捨てられていなかった。単純に、コンビニや自動販売機での売れ行きによって、捨てられる可能性がある絶対量が違う。売れてる缶コーヒーの方が捨てられやすいことは確かだ。

 しかしブランドとして、空き缶が街に捨てられている缶コーヒーブランド、というのは印象が悪い。メーカーの責任は特にないと思うけれど、街に空き缶を捨てる意図に選ばれているブランド、というのはやっぱり残念じゃないか。

 最近売り出されたコカコーラのILOHAS。ボトルは不安なほど薄く、飲み終わったボトルはばりばりと絞ることが出来る。あれです、緩衝材(通称・プチプチ)をつぶす感触に近い快感がある。そのつぶす動作が、ゴミを街に捨てない伏線になって、つぶしたボトルをゴミ箱(リサイクル箱)まで運ぶ、というお膳立てをしてくれてるように思うのだ。

 無造作に街に捨てられるボトルか、きちんと捨てるリサイクルに回されるお膳立てがされているボトルか。どれだけILOHASが売れて、それがキチンとリサイクルに回るか、というトレーサビリティをはかることは難しいかもしれないが、この「飲んで、絞って、(リサイクル)」というところまでを多くの人が実践すれば、街に捨てられているのとは違うブランド感覚を持って、水を選ぶようになるんじゃないだろうか。


Author

松村太郎 Taro Matsumura

Taro's Portraitジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact

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