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VoIPによる通話サービス拡張

by TARO MATSUMURA - 2005.03.17 09:21

 CNETによる「CTIA Wireless 2005」のレポート。VoIP市場が携帯電話業界から注目を集めているという話題。ケータイとVoIPの関係についての大まかな説明を引用。

・CNET Japan: 携帯電話業界の注目を集めるVoIP市場  -  VoIPはインターネット電話サービスの土台となる技術で、VoIPサービスプロパイダのVonageや、無料インターネット電話がかけられるソフトウェアを提供するPtoPサービスプロバイダのSkypeの出現により、人気に火がついた。VoIP通話では、音声情報がデジタル化され、IP網を通じて送信される。このように音声データが(既存の電話網でなく)インターネットを経由することから、VoIP通話は現在のところ、連邦や州の規制の対象とはなっておらず、通話料の低価格化が実現されている。

 アメリカでは音声通話についての規正もくぐり抜けることが出来ることから、低価格化が実現されるそうだ。またアメリカでも要約ネットワークの3G化が進んできたことから現実味が増してきた、としている。


 3G技術への変化もあるそうだ。KDDIも採用しているCDMA2000のチップを開発しているQualcommは、これまで開発してきたデータと音声を扱うことが出来るEV-DVのチップを棚上げしたそうだ。VoIPになれば音声もデータとして送信することから、EV-DO方式で事足りる、と言うわけだ。となると将来的にはKDDIの電話機も、基本的にVoIP方式にリプレイスされるということになるか。

 またWi-Fiネットワークを使った通話への対応もまた期待されていることである。既にMotorolaがSkypeを導入したVoWLANケータイの準備を進めている、と言うニュースが、2005年2月に行われていたヨーロッパのケータイ展示会3GSM World Congressから伝わってきた。Skypeとの組み合わせがスタンダードになるかは分からないが、キャリアと提携した無線LANスポットにいるケータイ同士での通話が無料になる、と言ったモードもまた実現できるかもしれない。

 かねてからDoCoMoの無線LANスポットサービスであるMzoneはダークホースだと思っている。既に東京メトロの全駅をエリアとしてカバーしているし、それ以外でもローミングなどの連携も含めてエリアを広げている。これらの無線LANのエリアとオフィスなどの無線LANインフラを含めたエリアがVoIPケータイの「圏内」になるとすれば、東京都内のビジネスユースに限定して考えると、無料通話で事足りる範囲の大きさは既に十分なモノとなっているかもしれない。

 FOMAと無線LANのデュアル端末であるN900iLを体験したことがあるが、VoIPの音声通話はFOMAの回線を使ったモノと比べても遜色ない。さらにメッセンジャー的なステイタスメッセージを設定・通知する機能もあるので、通話料が安くなるだけでなく、電話をしようとしたときの状況の事前告知みたいな事が可能になるわけだ。

 通話する気軽さとスタイルを変えうる、と言う点で無線LANをまたいで通話するソリューションは楽しみにしている。これまでほぼ変化してこなかった電話帳のイノベーションと共に、通話する便利さ、楽しさを広げてくれると、ケータイがまた面白くなってくるはずだ。


Author

松村太郎 Taro Matsumura

Taro's Portraitジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact

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