TAROSITE.NET: COLUMN

Yellow Effect


by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2005.01.03 13:17

 僕はネットにどっぷりとつかっている生活をしているけれど、テレビだって大好きだ。機能だって修士論文の手を休めて、『踊る大捜査線 The Movie 2』を見ていた。小気味よいテンポで進行していくストーリーと、そこに添えられている松本晃彦さんの音楽。松本さんはASKAの楽曲制作に携わったり、ライブのバンドメンバーになったりして、何回かASKAのライブで彼のキーボードを聞いたりしていたので親しみ深かったりする。そしていかりや長介さんの最後のシーンのせりふ。映画館で見たときとは別の意味で見てしまってまた涙してしまった。しかし、である。


 そんな感動のシーンを見ていた家のテレビがどうもおかしいのだ。なんだか、こう、黄ばんだ感じがしてならない。マツケンサンバの時も強烈にそう思ったし、今やっている箱根駅伝の白バイも黄色い。よく見てみると、画面全体が黄色いフィルムで覆われているような、あるいは自分が黄色いサングラスをかけているような、そんな感じなのだ。

 今家にあるテレビはPanasonicの1995年製のテレビ。確か「画王」という商品名が付けら得ていたのではないかと何となく覚えている。もう10年もたつモノですね。リモコンから画像補整で黄色成分を下げてみても、黄ばみの感じがいっこうに解消しない。これは寿命なのかな、と思ってしまう。10年使えば良いのかな。次のテレビはもう薄型の方が良いのか、それとももう10年ブラウン管か。この辺のリサーチはよく分からないので、どなたか是非教えて欲しいと思います。

 それにしても全てが黄色いフィルタで支配されている色環境でモノを見るというのは、なんだか独特な感じがしてくる。今までは家の壁も白ければ、テレビの中のそれこそ白バイも白かった。微妙な色味の違いはあれ度、白は白だった。ところが今現在は、テレビの中の白は、今や黄色になってしまっているのだ。リアルな白は変わらず白だけれど、テレビの中の白は黄色。

 リアルな世界とテレビの世界との色味の大きな違いを目の当たりにしていると、それはそれで自然なことなのかもしれないと思えてくる。実際に目の前で見ているモノと、テレビの中のモノとは違うのだ。そう言う認識に立ってみれば、モノが違うのだから色味も違うのだと理解し、テレビの中のモノへの明確な線引きが色として現れているだけなので、何ら不自然なことはない。

 別にテレビの中で作られている物が悪いとは一切思わない。僕も含めて多くの人が十分に楽しませてもらっているわけで。だけれども僕としては、あの箱の中で行われていること、あの箱に移し出されていることと現実とは違うのだ、ということは常に思っている。例えニュースであっても、確かに現実に近いかもしれないが決してイコールというわけでもないと思う。

 その上であの中で振る舞うのも悪くないと思えるのは、必死になって一生懸命やっている人が見えるからだ。


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