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スマート化の3要素と新しい3要素、タブレットの役割 #tapera


by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2011.09.15 23:51

 『タブレット革命』を振り返る企画の4日目。序章「iPadとは何か?タブレットとは何か?」についてだ。本章ではiPadのセンセーショナルなデビューと、そしてタブレットによって自由になる3つの要素を紹介している。しかし前提として「スマートデバイスの要素還元」について触れていなかったので、ここで書いておきたい。

 なお、このシリーズは、iPadmonolithカテゴリーに収録されていきます。

Clip CM Workshop - 伝わるプロジェクト/SIS [PRESS PHOTO]

『タブレット革命』P20

iPadをはじめとするタブレットデバイスには、コンピューティングに3つの自由がもたらされています。〜マウスとキーボードに縛られていた操作から解放され、「体験の自由」を教授することができます。〜屋外だけでなく家の中でも様々な場所に持ち運んで使うことができるiPadは、「場所の自由」を実現してくれます。〜どんな人や状況にも対応してくれる「文脈の自由を手に入れるのです」

 タブレットに触れて、iPadがある生活を2ヶ月過ごしてみた結果から、この3つの自由を感じ、その紹介を書いている。ユーザー化から見たタブレットデバイスに対する評価、ということになる。一方で、タブレットはスマートフォンなどとともに「スマートデバイス」とくくられている。その大きな枠組みや、デバイス、環境の「スマート化」を体験することができる要素を紹介しておきたいと思う。

 なお、この定義については、2010年12月に書いた書籍『スマートフォン新時代』でも紹介している。また、このスマート化の定義と、後から紹介する新しい要素については、割と普遍的に当てはめることができるのではないか、という前提で議論していきたい。

1.統合
スマートフォンを見ると、電話、インターネットデバイス、PIM(手帳)の統合でビジネス文脈から受け入れられ、2007年にiPhoneでは、電話、インターネットに加えてエンターテインメント要素であるiPodが統合された。スマートデバイスはこれまでアナログ、デジタルに限らず分散され分断されてきた体験が1つのデバイスに統合されていくことがポイントになっている。統合の方法はハードウエアだけでなく、ソフトウエアでの統合も含まれる。

2.ソフトウエア、アプリケーション
ガラケーとスマートフォンの比較が代表的だが、後者はOSとアプリという2つのソフトウエアによって進化を続けてくれるようになった。これはスマートデバイスの1つの特徴ととらえても良いのではないだろうか。同じハードであっても進化を続け、OSのアップデートで新しいサービスに対応する事ができるようになる。またどんなアプリが入っているかによって、デバイスの目的が全く変わる。アプリというソフトウエアによって、人屋環境に順応する。

3.クラウド
スマートフォンやタブレットで重宝するアプリの多くは、クラウドをストレージとして活用したり、あるいはアプリケーションの処理などをサーバサイドで行うなど、上手にクラウドを活用しているモノが多い。クラウドを活用するための窓口としてスマートデバイスが作用する場面が増えているように思われる。手元にあるデバイスの容量や処理能力以上の処理を行うことができ、活用範囲を広げることが可能となる。また、iCloudのように、クラウドを使っている!と意識せずに使えるような、クラウドの不在化も進むのではないか。

 この3つの要素が、ベーシックなスマートデバイスを構成もしくは活用するポイントになってくると考えている。

 これらはデバイスやサービスのスマート化だが、サービスによって人の行動も変わり始めている。現在のトレンドやライフスタイルをデザインしていく上で、追加する行動変化に関する3つの要素を入れておきたい。

4.チェックイン
チェックインと言えばホテルで部屋番号を受け取るとき、あるいは最近だとfoursquareやFacebook、Googleと言ったモバイル+位置情報系のサービスでその場所にいることを示す「ソーシャルジェスチャー」だ。これまで位置情報に対してチェックインというキーワードを使ってきたが、Ustreamが「番組にチェックイン」という表現を使い始め、架空の場所、というよりは時間に対して使うようになってきた。ふと目を離している好きに、テレビ番組、書籍、雑誌など、消費するコンテンツに対してチェックインするような考え方が、もっと一般的になるかも知れない。

5.Offline to Online(O2O)

ここまでキーワードを集めてくると、O2Oがトレンドキーワードになっていることが何となく納得がいくというか。例えばGoogleなどによるNFCのデモや、下のTESCOのスーパーの売り場風の駅貼りポスター→QRコード→モバイルECのような流れ、あるいは現在VIVA JAPANで実践しているSocialEC+イベントの取り組みなど、オンラインからオフラインへ、バーチャルからリアルへ、あるいはそれらのミックスなどのトライが様々なレイヤーで繰り広げられているのが今、という感じだ。

6.ソーシャル
やっとこのキーワードが出てきたか、という感じではあり、また説明不要な感もするが、とにかく人のつながりが記述され、その上を情報が走り始めたというインパクトは当面続いていくはずだ。一方で、分析的なものによって、あるいはチェックインによって、興味が近しい、エリアが近しい、行動が近しい人と出会ってしまうような新しい公共のような環境がソーシャルによって1枚のレイヤーとして作り出されている環境も目の当たりにしている。

 以上のような3+3の要素、まだまだ追加すべき出来事もあるかもしれないが、スマート化の1つの型を作る前提で、もう少し揉んでみたいと思っている。その上で、タブレットは、これらの要素にアクセスするための最も身近な板という役回りをになっていくのではないか。


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