iPadmonolith
できるiPad (8): 電子書籍の楽しみについて
by TARO MATSUMURA - 2010.06.20 11:17

2010年6月18日に、インプレスから『できるポケット iPadを快適に使いこなす 基本&活用ワザ150』が発売されました。
全国書店で、本日、発売されました。そしてAmazonでもカスタマーレビュー、ぜひよろしくお願いします。
さて、第8章では電子書籍、雑誌、新聞などの楽しみ方について、日本語の最新のアプリを含めて紹介している。校了を6月までずれ込ませたため、重い腰を上げるように出てきた日本語の電子書籍を含めることが出来るようになった。産経新聞HD(iTunes)、京極夏彦さんの「死ねばいいのに」(iTunes)などは、ぜひ見てみて欲しいところだ。
いや、京極さんの本は、なぜかiPhone版とiPad版の両方がリリースされているにもかかわらず、不可解にも別々に対応したバージョンとしてリリースされている。このあたり、何を考えてそうしているのか理解が出来ない。しかし何よりも、講談社が取り組んで1つの作品をアプリとしてリリースしたこと、そして900円という値付けをしたこと、小説、映像、感想といった、書籍の枠を少し超えているところは、評価すべきだ。
次は同じ講談社は、TBSと組んで、『新参者』(東野圭吾 著)に取り組んでもらいたい。小説と、テレビドラマの映像、そしてGPSを活用して、舞台となった人形町〜小伝馬町のガイドなんかも、面白いんじゃないか。
いや、ホントに、ドラマが放映されるようになって、平日も休日も、人形町界隈の観光客の足は5倍以上になっているんじゃないか。普段は程なく待てば買える人形焼きは大行列、親子丼発祥の地とされる玉ひでは1ブロックをぐるりと取り囲むほどの列が延び、ロケ地ではないがモデルとなった鯛焼きやも、2ブロックも行列が伸びているんだからすごい。
東京で生まれ育つと、大河ドラマの舞台になって地元が盛り上がる、と言う経験をあんまりすることなく30歳になってしまうのだが、そういう意味では街がドラマの舞台になって沸く、という初体験は、未だにテレビの影響力が強いことを実感させられる。
まあ、江戸の街の話の場合、人形町界隈だって自然にこのあたりが舞台になる話ばかりだ。小伝馬町の牢獄、初代吉原、西郷隆盛の江戸屋敷、金座、日本橋河岸など、しょっちゅう近所が出てきているが、まああまり「地元だ」と言うほど意識してないですね。
とんでもなく話がそれた。
iPadかiPhoneを片手に、GPSでその場所についての小説の中の描写や、その場所で撮られた映像を見られるようになると、なにか色々気づきがあるはずだ。いや、もちろん誰でも思いつきそうな稚拙なアイディアだ。しかし、まだちゃんと自分が住んでいる街を対象にしたリアルと創作のミックスを体験したことがないので、ぜひ見てみたい。
さて、6月18日に本を出しておきながら、早速訂正というか、追補する必要がある。これだからソフトウエアで進化するモノについて書くのは難しいモノだ。
WWDC10のSteve JobsのKeynoteスピーチの中で、iPad向けのiBooks(iTunes)がアップデートされることが発表された。6月中に、iBooksには(要望が多かった、とされる)PDFの管理とリーダーの機能が搭載されることになる。これまで、i文庫HD(iTunes)やCloud Readers(iTunes)などのPDFを読み込めるリーダーアプリを本の中でも紹介してきたし、僕自身も重宝して使ってきたが、無料でかつiPadのAppStoreにアクセスした瞬間にダウンロードを促されるiBooksが競合となってしまうことになる。
こちらについても、実物のアプリが手に入ったら、ご紹介したい。
さて、こうなると、この「できるポケット iPad」も、iPad/iPhone(iPhoneのiOS4にもiBooksが登場しPDFが読める)で読めるようにするべきだ。そこで、PDFによる販売、ダウンロードを近日スタートすることになった。iBooksでどうやって読めばよいのか、と言う点も含めて、Blogでご紹介する予定。お楽しみに。
Author
松村太郎 Taro Matsumura
ジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact
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