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写真と生活と合成について考える - Dr Crop発表会


by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2011.04.21 12:27

Dr Crop Ustream発表会 先週の振り返りエントリーに終始している感じですが。

 4月15日金曜日はCastaliaのSchooly発表会、そしてサイボウズスタートアップスの新製品Dr Cropの発表会と立て続けにUstreamに出演した。翌日土曜日は資生堂パーラーの新業態「883 S&Co.」ブロガーイベント、4月19日はLooops.TVに出演。こんなにたくさんの番組に短い期間で参加させて頂くのは初めてだった。

 Ustreamにたくさん出たと同時に、写真についてもよく考えさせられた週末だった。Dr Cropは写真合成のアプリだし、883 S&Co.は写真をテーマにしたソーシャルメディアのストーリー作りを行っていたからだ。

 さてDr Cropの発表会は、前半は製品紹介とデモのUstreamを30分やったが、その後はUstream中継なしで、フォトライフについてのディスカッションをブロガーの皆さんと行い、そのファシリテーターを務めた。発表会の模様をまず以下のUstream録画でどうぞ。

 この発表会を受けて、次の4つのテーマを話し合った。

・フォトライフについてディスカッション
・スマホとカメラについて 写真の送受信 どんな写真に反応する?
・サイボウズの新製品は自分にとってどうなのか?何に使えそうか?アイディアは?
・まとめのディスカッション

 冒頭でまず、写真をどのように撮影しているか、という質問に対して、多くの人がデジカメを持っている一方で、日常のスナップに使う写真はスマートフォンが中心だった。特にスマートフォンでは「瞬間ワザ」で写真を押さえる時にはもってこいのツールだという意見には納得感が強い。ポケットからすっと取り出して撮影するまでの時間が短いスマートフォンの活用率が高まるのも納得できる。

 The Next Webで「iPhoneカメラがどのように世界一のカメラになったか」というインフォグラフィックがあるが、例えばFlickrではiPhone 3GSとiPhone 4で撮られた写真の合計が他のどのカメラよりも多くなっている状況などを紹介している。すぐにアップロードできる点もまた、スマートフォンのカメラのメリットだ。

 そのため、コミュニケーション用に撮る写真、例えばメールに添付したりTwitterやFacebookにアップロードしたりする写真はスマートフォンから撮影する。一方で記録や作品作りなどの目的性がある場合はきちんとしたカメラを使う、という用途の切り分けも進んでいる。例えば望遠やマクロ、きちんとしたフラッシュでのライティングをしたい場合はスマートフォンでは完全に役不足であり、やはりレンズ交換式のカメラを使って撮影したくなる、という点もとても納得感がある。

 どのカメラで撮影するかは、写真を撮る対象との出会い方(急に出会うのか、きちんとプランして取りに行くのか)、写真を撮ってからの目的などに応じて決まってきて、現在の我々のライフスタイルの中では、圧倒的に前者、急に出会い、それを誰かにシェアしたくなる写真を撮る瞬間が多いようだ。

 さて、ではそんなライフスタイルの中で、パーツを作って合成写真をアプリで作れるDr Cropはどのような可能性があるのか。

 ここで面白かったのは、出来の良い、つまり自然な合成の仕上がりが良いのか、あるいは見るからに合成だ、と分かる仕上がりがよいのか、という点だ。普通に考えれば、アプリのデキとして判断されるとすれば、前者が出来なくては話にならない。しかし見せて面白い、あるいは瞬発的に伝わるコミュニケーション性を重視したら、決して仕上がりが良すぎなくても良いのではないか、という話になった。

 Dr Cropは、パーツの端の透明度をコントロールして、自然になじむように合成する仕組みを持っているそうだ。しかし一方で、よく観光地にある顔に穴が空いている看板のように、明らかに合成でしょう、という写真もナシではないのだ。

 リアリティか、合成か。この話を考えるときに、以前小檜山先生が野原で蝶の写真を撮るときの話を思い出した。蝶が野原で羽ばたいているときに背景に映り込んだ電柱と電線は、あった方がもちろんリアルだが、画像処理で取り去った写真の方が、あるいは原風景を映し出しているかも知れない、という議論だ。真実を写すのが写真だが、一方で期待される風景と必ずしも一致しているわけではない、という例である。

 このあたりは使われていく中で、あるいはシーンに合わせて、リアリティが高い方がよいのか、合成っぽい方がウケるのか、変わってくるのではないか、と思う。

 さて最後に、どんなパーツがあったらいいか。Dr Cropではウェブサイトで写真から簡単にパーツだけを切り出すことが出来る仕組み。なので写真さえ用意すれば、すぐにパーツが用意でき、手元のスマートフォンから合成することが出来る。

 もしよりなじませたいとしたら、同じスマートフォンのカメラでパーツを作った方がよいのかも知れない。アイドルとのツーショットを擬似的に、なんて楽しみ方も、アイドルの方が妙に画質が良すぎてもなじまないですから。あるいはプリクラ的な感覚で絵文字や洋服、ひげなどの合成も楽しめそうだ。

 特にメガネや洋服は、自分に似合うかどうかを写真を撮るだけで試せても重宝しそうだという意見が出てきた。メガネもいろいろな角度から撮影しておけば少し横顔に合わせて、といったチェックも出来る。あるいはパーツが3Dで撮影するときに自由に360度回転させられればさらに面白そうだ。これも小檜山先生のデジタルカメラによる3Dモデリングの技術がそのまま利用できますね。

 ということで、何気ないシャッターを切る作業だったが、皆さんが非常にいろいろなことを考えたり、経験しながら写真を撮っているのだ、ということがお互いに分かる場だった。Dr Cropの可能性も楽しみだ。こんな議論をDr Cropが進化したらまたやってみたいですね。

 あるいはテーマや変えてアプリをテーマにしたディスカッションを展開していきますので、よろしくどうぞ。


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