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断捨離と統合 - Windows Phone 7への期待について


by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2011.07.28 16:13

Windows Phone IS12T

 昨日発表されたMango搭載、Windows Phone IS12Tは、本当に一度触ってから判断した方が良い端末だと思った。Twitterで「断捨離スマホ」と称したが、サービス乱立で多少の疲れと混乱を来しているコミュニケーション環境に対して、そしてフィーチャーフォンユーザーに対して、有効だと思った。

 まず、始めに持った感触から。

Windows Phone IS12T

 メトロUIと称されるタイル状のUIはWindows Phoneのアイデンティティになっているが、以前アメリカで触った時から、これは普通にいいOSだな、と思っている。非常にシンプルながらクールで機能的、とにかく軽快でキレイなのだ。INFOBARもこれに近いのだが、節々でAndroidだということを思い出させてしまい、クールで突っ切れないところが惜しい。またメトロUIを見ると、iOSですら野暮ったく見えてくるから不思議だ。

 OSの軽快さをさらに軽く感じさせる端末のデザイン。本当に軽いし、59mmの幅はスマートだ。このデザインは、現在のスマートフォンデザインへのアンチテーゼだそうだ。そもそも、あの軽さ、薄さで防水が作れるのは日本のメーカーくらいだし、日本独自の仕様であるFeliCa、ワンセグ、赤外線を省けば、あそこまで小さなスマートフォンが作れるわけだ。

 広いタッチパネル面は代わり映えしないので、背面がスマートフォンのデザインの勝負なのだが、iPhoneなのか、Galaxy Sなのか、イマイチわかりにくいのが最近のデザイン。そしてなぜか縁取りを蒸着でメタリックに仕上げるため、没個性化がすごい。そこでマゼンダやイエローと言った思い切った色と、ソリッドなボディカラーで楽しむデザインにした点は、正解だったと思う。

 そしてフォント。シンプルなボックスとタイポグラフィーで見せるWindows PhoneのUIは、英語だからかっこよかったんじゃないか、と日本語対応版が出るまで思っていたのだが、日本語でもいい感じに仕上がっていた。「游ゴシック」。メイリオではなく、欧文フォントのZegoeと最も近いタイプフェイスを選んだそうだ。非常にいい感じ。

 Twitter中継とその語のコメントについては、上のデザイン面、フォントの部分にfavやRTが集中していたのだが、僕の注目はやはりコミュニケーションの面。

 Mangoの見所は、統合だと思う。

Windows Phone IS12T

 まずは人軸によるコミュニケーションの統合だ。今までSNSのアプリを開いて人を探すということをしてきたが、Windows Phoneでは人を探してコミュニケーション手段を選ぶという手順に変わった。より、コミュニケーションが目的志向で行われるようになるという点は、新しく、疲れないSNSとのつきあい方を実現してくれると同時に、これからTwitter、Facebook、LinkedInを始めるユーザーにとっては、非常になじみやすいのではないか。

 もう1点は、仕事と個人の統合。震災以降、個人のPCやスマートフォン、SNSなどを、仕事で活用することを認め始めている。Windows Phoneはそのハブとしての象徴的な存在になるんじゃないか、と思った。連絡手段、コミュニケーションの方法の多重化も震災以降のテーマの1つだが、前に挙げた人軸での統合によってこれを実現しつつ、シームレスな写真やドキュメントのクラウド連携は、個人が扱うデジタルに関する統合に非常に効果的ではないか、と考えている。

 そういう意味で、People Hubの魅力は、Twitter/Facebook/LinkedInをやってて、ケータイメールに応答してるような方にとっては、一発で良さが分かるキラーだと思う。そして、よく考えてみると、MSはSkypeを買いましたよね。さらに、KDDIはSkypeとFacebookとも連携してる。

 昨年書いた『スマートフォン新時代』で指摘したとおり、2008年以降に見られるスマートフォンの魅力は、ハードウエアの進化から切り離された、OSやアプリの進化によって自分仕様に成長する点だった。あるいは外部機器との連携などの余地もまた、自分の端末がその能力以上の実力を発揮することができる余地だったと言える。

 Windows Phoneにも確かにアプリは追加できる。しかしこれをコミュニケーションデバイスと割り切ったときに一番重要な『人』という切り口がきちんと意識できるスマートフォンは、他に見られなかった。そういう点で、どちらかというと現在フィーチャーフォンを使っているユーザーや、人と会うことが大きな要素となっているビジネスをしている人にとって、この端末はとても役立つのではないか、と思う。

 日本の他のメーカーの取り組みや、Nokiaの動きなど、まだまだ不確定要素が多いことは確かだが、ちょっと楽しみに、見ていきたいと思っている。


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