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iPhoneは日本で低調 - Wall Street Journal報じる


by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2008.09.17 01:32

 Wall Street Journalが、iPhoneは日本であまり売れていない点を指摘する記事が出ている。世界最大規模の約5000万台のセールスがある日本市場で、世界トップのNokiaが1%のシェアしか取れていないという、日本市場の特殊性を伝える形だ。

 先日とある日本の端末メーカーの方にインタビューをする機会があった。iPhone 3Gが日本に入ってきたインパクトについて、「少なからずある」と本音を漏らした一方で、「日本のユーザーから見ても、我々端末メーカーから見ても、iPhoneを"ケータイ"とは見ていないのではないだろうか」という指摘があった。

 だからといって日本の端末メーカーがビジネスとしてもブランドとしても盤石だ、と言う認識は持っていなかったし、触発される対象であることも認めている。しかし日本の端末メーカーからすると、違うジャンルのモノを作っている、と言う感覚があるのではないだろうか。例えば「あれはメディアプレーヤーにケータイが入ったモノ」ではないか、

 僕は、それは、半分当たっていて、半分外れている、と思っている。

 半分当たっている部分については、日本の全てのケータイユーザーが必ずしもiPhoneが欲しい、と思っているわけではないことは、明らかだからだ。AppleのSteve Jobsの「世界シェアの1%が取れればいい」という認識も、今までのケータイの完全な代替物としてとらえていないことの表れだ。

 iPodの事例をAppleは持っているけれども、たぶんああいう風に50%を超えるシェアを取るモノではない、とはじめから言ってきたはずだ。とは言っても、日本市場における1%とは、つまり100万台のことだ。そういわれると1年では難しそうな道のりではある。

 まずiPhone 3Gと誇らしげに入れている「3G」も、日本ではとっくにスタートしているサービスで、別に何のニュースでもない。むしろ1年前にiPhoneが始め2Gで出たことに対しての疑問の声の方が大きかったのを覚えている。また、WSJの記事にもあったとおり、1%とは何年も前から日本市場に取り組んできたNokiaの現在のシェアでもある。

 先日Nokiaのdocomo向け端末のプレスパーティーの席で「日本市場は最も洗練されたケータイ市場」というコメントが聞かれた。話を聞いていくと、彼らは彼らで、シェアが1%であっても、日本市場から別のベネフィットを得ているような気がする。ここはNokiaのResearch Centerの方にインタビューをする予定です。

 iPhoneの魅力をどう伝えるか、あるいはiPhoneでのコンテンツビジネスをどう立ち上げるか。このあたりが今後のiPhoneの課題であるし、日本のキャリアもメーカーも大いに触発されて市場の活性化や再編が進むべき領域であると思う。

 一方、ケータイコンテンツの企業に話を聞くと「今あえてiPhoneでビジネスをやる、と言う判断はなかなか出しにくい」という声も聞かれる。確かに販路を世界に伸ばすチャンスであるし、iPhoneのApp Storeで日本のケータイカルチャーやコンテンツが世界に羽ばたいて欲しい。僕はそう思っている。

 しかしこの考えには矛盾があって、やっぱりiPhoneはケータイではないのである。このケータイという部分には「キャリアに課金の仕組みやビジネスが守られている、温室状態」という意味が含まれているのかもしれない。

 DeNAなどは海外での展開をスタートさせていて興味深いが、特にiPhoneとの絡みはゼロで、App Storeを使わず独自に打って出ていけるかどうかが試されているようでもある。

 もう少しこのあたりを整理しながら見ていきたいと思っているが、じゃあ日本のケータイのビジネス全体が、どのようにシフトしていくのか。端末、コンテンツ、キャリアという側面と、ユーザーの声というものを集めながら、考えたいところだ。

ITmedia:[WSJ] AppleのiPhone 3G、日本での売れ行きは低調
 GfKマーケティングサービスジャパンのアナリスト、平岡卓朗氏によれば、この機能をもっと活用すれば、Appleは売り上げを伸ばせるはずという。「日本のユーザーはiPhoneをどう使いこなせばいいかを分かっていない。Appleが具体的な活用方法を紹介すれば、売れ行きも伸びるだろう」と同氏は指摘している。


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