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iPhone 3GS + iOS 5がむしろ重要に - 新興国に進出するiOSプラットホーム
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2011.10.12 06:09
今日からiOS 5の正式なローンチとなる。そしてあと4日後、10月14日からはiPhone 4Sのリリースとなる。発表当初、報道等では性能が不十分ではないか、とされていた新端末だがふたを開けてみればiPhone 4を超える初日100万台の予約が集まり、Appleの株価も5%ジャンプした。
iPhone 4Sがそのディスプレイサイズを変えなかったことは、ユーザーの「スマートフォンを自分の手で使う」変わらない体験と、アプリのフィジカルなインターフェイスとなっている重要なパーツのサイズと解像度が堅持された点で、非常に正しい選択だ。
「スマートフォンのディスプレイは、プラットホームである」と言う点が非常に重要だった。そのことが分かるスライドとして、10月4日のメディアイベントから1枚のキャプチャをピックアップしておこうと思う。

さて、このラインアップを見て、最も注目すべきはiPhone 4S、ではなく、価格が下がったiPhone 4、そしてさらに無料になったiPhone 3GSだ。
もちろん2年契約という前提での価格であり、2年契約で$199であるiPhone 4S 16GBが、SIMロックフリーでは$649であることを考えると、$99のiPhone 4が$549、無料のiPhone 3GSが$450という計算式も立つのだが、2年契約で無料になった意味は大きい。もちろん日本ではiPhone 4の16GB版が既に無料だった、というのはあるんだけれども。
Appleはこれまで、iPhoneを高付加価値のスマートフォンという位置づけにしてきた。導入から4年目、合計5機種がラインアップするようになり、2世代前のモデルを廉価版としてラインアップに残している。そしてソフトウエアのプラットホームである最新版のiOS 5はiPhone 3GSまでサポートを続けている状態にある。
もちろんハードウエア制約があるカメラやSiriといった機能は使えないかもしれないが、画面サイズ等が堅持されており、アプリはこれまで通り動作することができる。つまり、iPhone向けアプリの新興国向けの爆発的な市場拡大を、iPhone 3GSとiPhone 4が担う可能性があると言うことだ。
それでも、実質的に$450という価格は高いかも知れない。しかしキャリアの通信費用だけでiPhone 3GSが利用できるようになる国が拡大することは非常に意味があることじゃないか、と考えている。あるいは、新興国向けの通信キャリアと投資銀行などが何らかのスキームを作ることもあるかも知れない。新たなサブプライムにならないような配慮は必要だけれども。
特に、中央アジアからアフリカ諸国にかけてのラインは、通信によって政治や経済、産業、教育が大きく変化しているエリアである。ここにAppleのiPhoneとその上で動くiOS向けアプリが導入されていくことは、これまでにない可能性を秘めている。もちろん、NokiaやSamsung、LGは既に廉価版のスマートフォンを導入しにかかっているが、iOSのプラットホームの強みは、最新版のiPhone 4S向けに作ったアプリだって、廉価版のiPhone 3GS向けに作ったアプリで動かすことができる点なのだ。
開発者の皆さん、ぜひアプリのラインアップにiPhone 3GS + iOS 5の環境でキレイに動くアプリをチューニングしておいて下さい。そして多言語対応、あるいは非言語対応もお忘れなく。
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