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DropboxとSteve JobsとiCloud
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2011.10.19 15:38
先日「iDisk→Dropbox、MobileMe→iCloud」という記事を書いた。iOS 5とLionに完全にフィットするiCloudに移行するにあたり、仕事のデータは、フォルダ・ファイル・シェアという既存の概念をきちんとパワーアップしてくれるDropboxへ移行させたのだ。このあたりに関連する記事が出てきた。
ForbesでDropboxについて取り上げている記事の中で、2009年にSteve JobsがDropboxを数百億ドル規模で買収しようとしていたという話があったのだ。おわかりの通り、現在はDropboxはブランドをそのままに急速な成長を続けており、AppleはiCloudを発表し、Jobsは亡くなった。
Jobsが口説き落とせなかった珍しいストーリーがDropboxなのだ。
When Houston whipped out his laptop for a demo, Jobs, in his signature jeans and black turtleneck, coolly waved him away: “I know what you do.”
だらだらしているJobsに彼のオフィスでプレゼンしようとしたら「君たちが何をしてるか、知ってるよ。」って!って!自分にとってのヒーローが自分がやっていることを知っているだなんて、こんな素敵なことはないですよね。
でも、DropboxのDrew HoustonとArash Ferdowsiは「大きな会社を作る」と決めて、買収を打診してきた人がHaustonのヒーローだろうが、9桁の買収額だろうが関係なく、提案を蹴ることを決めたそうだ。その後iCloudが登場し、AppleとDropboxはクラウドストレージの分野で競合することになる。
しかし、果たして買収された方が良かっただろうか。
皮肉にも、というかタイミング良く、僕もiCloudへ移行するときに、むしろファイルやデータに関しては進んでDropboxに移行した。いくつか理由も書いたけれど、やはりフレキシビリティと共有の多様性、そして同期の信頼性がはじめから高かった。そしてバイラルであることも重要だ。
iCloudはやはり、依然として、みんなで使って楽しい機能はない。自分のiPhone、自分の写真、自分のアプリ、自分の音楽を大切に管理するにはぴったりなのだ。これももちろん重要なのだが、しかしデータが自分の中に閉じて終わる方が、最近ではレアなケースになってきている。仕事も遊びもそうだ。
もし、と言っても仕方ないが、DropboxがAppleの傘下に入っていたら、iCloudももう少し友達と楽しむ素性を持っていたかも知れないが、彼らの判断はあまり大きく間違っていたとも思えないのもまた、事実だ。
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