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Evernote CEOが語る「Free & Love」 - Mac/iPhone/iPadユーザーのためのEvernoteパーフェクトガイド 出版記念イベント
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2010.10.25 22:15
ラトルズから出版されたリブロワークス『Mac、iPhone、iPadユーザーのためのEvernoteパーフェクト活用ガイド』の冒頭で「私のEvernote活用術」というインタビューに答えている。ここでの話は後半で。また出版を記念したApple Store銀座でのイベントにも参加してきた。もう1週間前のことなんですが。
この本は、Apple製品でのEvernote活用術について触れられている。プレゼンテーションに立ったEvernoteのCEO、Phil Libin氏は、Apple、特にiOSからのアクセスは、全モバイルプラットホーム中75%を占めるそうで、EvernoteユーザーとAppleユーザーが近いことをデータで示し、この本の有用性を強調していた。
Philさんのプレゼンテーションはいつもユニークで、すとんと落ち、素晴らしい。即興通訳に立ったnobiさんも、感動して言葉を詰まらせるほど。ぜひチャンスを作って、Philさんのプレゼンを聞くべきだと思う。その中でも印象的だったキーワードが、Evernoteのビジネスが「Free」と「Love」の合わせ技であるという点だった。
Freeとはもちろんフリーミアムのこと。無料で非常に膨大な数のユーザーに使ってもらって、そのうちのいくらかが有料会員になってくれれば良いというモデルで、有料ユーザーが5%いて、そのユーザーが残りの95%のユーザーを支えている、と言うのが一般的だと言われている。しかし、実際は1%になれば良い方、等と指摘する人もいて、どうもFreeだけではピースが足りないようだ。
そこでPhilさんが指摘したのはLove basedなビジネス。Evernoteは新規ユーザーの有料会員率は0.5%にしかならないが、使い始めて2年経過したユーザーは20%を超える有料会員率を誇る。そこで、Philさんはラーメンや新聞などの価値の例を示し「物品の販売のような価値が下がっていくビジネスモデルでも、価値が一定仲人句モデルではなく、価値が増していくモデルにしなければならない」と指摘した。
つまりEvernoteは長く使えば使うほど、自分のための情報が蓄積されていき、手放せないものになっていき、自分にとっての価値が増していくものだという。つまり、愛情や愛着というものをサービスに対して抱いてもらう必要があり、これがEvernoteのビジネスモデルとのことだ。そのためのポイントとして、
深いパーソナライズ
他の誰でもない、自分のために進化してくれるものであること。
接続性
友人も皆使っていて、活用などについて話題に上ること。
プレステージ
溜まっていく豊かなで楽しい経験値が溜まっていくこと。
マスターできること
使えば使うほど詳しくなり、ワザが学べ、達人になっていく。
の4つを挙げていた。これら4つの要素は完全にバラバラというワケではなく、密接に連携しているように思われる。そして、あらかじめ製品やサービスに、こういった特徴を組み込んでおくべきだが、AppleがiOSに導入したGame Centerは、後からこれらの要素をアプリに追加している例として紹介していた。
この話とともに、TechCrunchの「Evernote、新たに$20Mを調達―“人類の記憶のグローバル・プラットフォーム”をめざす」という記事を読むと、何とも言えない気分になってくる。このまま世界が愛に満たされていくのだろうか。
それはともかくとして、EvernoteをApple製品から活用したい方は、ぜひこの1冊を手に取ってみて欲しい。装丁も素敵だし、マニアックにEvernoteで自炊する方法や、ライフハック術も書かれていますので。
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