COLUMN | MacSPiCE

Google Buzzはメーシになるか?

by TARO MATSUMURA - 2010.02.10 12:10

 Google BuzzはGmailの上から、友人の写真やTwitter、Blogのアップデートをチェックすることができる新しいサービスだ。僕の手元ではまだ有効になっていないのだが、ここで1つ変化が起きそうなのはコンタクトの管理についてだ。

 名刺のデザインは結構皆さん気にされていると思う。これと同時に、なんの情報を載せるか、という工夫も必要になってくる。Blog、Skypeなどは入ってきているかも知れないが、これに加えてTwitterなんかも入れた方がコミュニケーションというか、「keep in touch」が円滑になる。情報量は増える一方だ。

 僕は普段から、Macのアドレスブックで全てのコンタクトを管理している。おそらく現存するアドレス管理ソフトの中で、最もフレキシブルなのが、Mac標準のアドレスブックだと思う。というのもSnow LeopardにバンドルされるバージョンからはMobileMeだけでなく、Yahoo!(US)、Google、Exchangeなどのアドレスブックサービスに連携できる。

 最近記事を作る関係で、アドレスブックとGoogleアカウントの連絡先とを連携させ始めた。すると、Mac上でアドレスを更新しておけば、他のMacでも、iPhoneでも、Gmailでも共通のアドレスブックを扱うことができるわけだ。こうして端末やサービスの間を超えて1つのアドレスブックを管理できる。

 名刺交換をした日やコンテクストをメモ欄に入れておけば、いつどこであった、と言う情報が残る。またTwitterやBlogのアドレスを入れたり、Twitterアイコンや撮った写真を画像に設定したり、気づいたときに結構ちょこちょこメンテナンスしている。

 しかしこんな工夫もいらなくなるかも知れない。

 Googleプロフィールには、Buzzで表示できるBlogやTwitter、PicasaやFlickrのアドレスを登録できる。さらに、勤務先、住所、誕生日といった情報も登録することができる(これで、名刺の情報+αは網羅したことになる)。そして、Gmailの連絡先全てやグループ単位で自分のプロフィールを公開する機能を持っている。つまり自分でアドレスブックをメンテナンスしなくても、相手がメンテナンスしてくれるようになる、ということだ。

 そしてそのつながりがGmailのメールアドレス、ということになる。

 ここにはGmailの超絶にゆるい連絡先の管理方法のアプローチが関係している。Gmailの場合、メールを交わした相手がどんどん連絡先に追加されていく。Macとの同期を始める前は、Gmailでやりとりをした相手が勝手にリストアップされていた。しかしGoogleプロフィールをみんながちゃんと管理して公開・共有してくれれば、これで十分なのだ。

 一度GmailでやりとりをしてGmailのアドレスさえわかっていれば、相手が編集しているプロフィールにリーチでき、自分で名刺を入力したり、転勤や転職でアップデートをかけたりする必要がない。なにより、Google Buzzで近況をメールを送らなくても理解できるため、裏を返せば、読まれているかわからない近況報告の同報メールを送らなくても済む。

 このアイディアに触れると、僕が今までアドレスブックと名刺を頼りに作ってきたデータベースのアプローチが急にレガシィに見えてくる。まあ名刺というメディア自体好きだし、ちょこちょこアップデートするのもちょっと楽しい作業なので別に辞めなくても良いとは思うけれど、Gmailをベースとしたそれはどこか新しい「メーシ」になっているような気がする。


Author

松村太郎 Taro Matsumura

Taro's Portraitジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact

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