TAROSITE.NET: MacSPiCE | iPadmonolith
iPad: このキーボードはtsudaれるか?
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2010.04.07 00:57
iPadオンリー生活初日、いきなりなかなかの難関がやって来た。佐々木俊尚さんの出版記念講演会の取材である。講演会はどんどん喋るペースで進んでいく。例によってtsudaるように講演内容をその場で要約しながらメモをとって行くのだが、はたして。
iPadのキーボードはご存知の通りソフトウエアキーボードで、横長にiPadを構えるとMacBookシリーズと同じサイズのQWERTYキーボードが利用できる。なお、フリック入力には対応しない。漢字変換もちゃんと使えるが、変換候補がキーボードのすぐ上の欄に出続けていて、慣れてくると入力中に指を少し伸ばして候補を選ぶことができるようになる。これが意外と便利で速かったりする。
しかしながら、物理的なキーボードにはお馴染みのホームポジションを示す出っ張りは当然ない。一応画像では出っ張りがあるようなデザインになっているけれども。そのため、なかなかタッチタイプという訳にはいかないかもしれない。まあ、入力される画面にキーボードが映し出されているので、画面を見ながらタイピングすることにはなる。
ただ講演会ではなくインタビュー中は、tsudaりながら相手の顔を見つつ質問する、ということも当たり前にやって来たので、これは流石にムリそうである。
さて、今回佐々木さんの講演のメモをとったのはEvernote。タイピングしながら音声録音も20分ずつ可能で、特に講演会やインタビューのメモにはピッタリの昨日となりそうだ。
以下、iPad2日目、ソフトキーボードでのメモを貼り付けて来ます。約90分の内容としてこれくらい取れていれば、原稿は書けるかと思います。
■ 講演会
干場さん
Twitterで佐々木さんの本の感想を送ったら今回の本を書くことに。
しかもTwitterで決まった
プロの書き手とのお仕事はあまりしないが、いかに大手出版者は楽をしているかがわかる
本質の勝負に成る
編集者、出版者、著者、書店、読者
佐々木さん
電子書籍を自分の感覚で語るのはやめよう
紙はいいですよね、という人をいかに根絶するか。
印刷が生まれて来た時と電子書籍が登場して来た時のアナロジーは同じ
紙によって聖書や信仰がかわる
名文化された社会のルールが出来上がる
タブレットの意味
紙と同じデザインというのは論外。
距離と姿勢とサイズのマトリックス
距離が近くて画面が大きなもので、オフのデバイスは今までなかった
オンのデバイスはコンテンツ消費に向いてない
KindleとiPadの違い
書籍を純に読んで行くにはKindleが適している
iPadは重さ、バッテリなどで不利
しかしiPadは書籍をアプリ化する方向性が出て来ている
テキスト中に動画、ソーシャル機能、イラストが動いたり
アメリカでは書籍がウェブ化する、という拡張本の可能性?
それはどうだろう?
線的なコンテンツとリンクコンテンツ
前者はフローは新聞雑誌、ストックは書籍
後者はフローはウェブ、ストックは?
ストックがないと、たんなる情報オタクになる
知識の体系化のためのバックボーンを入れなければならない
社会をどう捉えるか、歴史はどうなっていたか。
リンクコンテンツはストックになるか?
ストックのキャッチアップ型情報の世界はマイクロコンテンツでバラバラにに読まれる
ではアプリ化は、ストック型のリンクコンテンツになるのか?
リンク化される本は、今後の電子書籍の進化で重要
しかし、雑誌はアプリ化されていく
新聞雑誌が凋落していて、その状況を打開するには、アプリ化が当然の選択
iPadアプリとして多数出て来ている
じゃあ書籍は?
ウェブは今まで無料だったが、アプリは有料。
デバイスがかわると、有料と無料が変わる可能性がある
だからiPhoneは有料化でうまくいった
iPadでもうまく行くだろう、と。
だから書籍はそちらに流れている
電通のMAGASTOREは優秀。
つくっているところがベンチャーだから。
大手は大手に頼んで失敗する。
NHKオンデマンドが良い例。最大の問題は使い勝手が悪いこと。
インターフェースのひどさは日本のメディア業界の悪いところ
じゃあMAGASTOREだけでいいのか?
雑誌のアプリ化の独自開発をしなくていいのか?
差別化は?テクノロジーで突破口を開くことを怠っているだけ。
アプリ化する書籍
辞書、地図、辞典、絵本、教科書
しかしアプリ化しない本、文芸書はほとんど読み物。
文字を読む文化と音声や映像は別の文化。融合もあるが。
現時点での判断は、電子書籍はマイクロコンテンツにならない。
しかしまだ出て来てない。
テレビゲーム機というデバイスが出て来てテレビゲームが生まれた。
タブレットに合わせたコンテンツ
FT PRESS
Elements 2000語要約で2-3ドル
Shortsという短い書き下ろしのエッセイも
しかしまだまだペイメントの問題がある
マイクロペイメントと組み合わせれば流行ってくるかも。
三層モデル
コンテンツーコンテナーコンベア
ほんの中身ー印刷ー紙
中身ー写本ー石盤
中身ーデジタル配信ーデバイス
文字を読む行為自体は石盤の時代から何ら変わらない
ただし、コンテナの変化はものすごい勢いでかわる
社会変革を起こす
アンビエント化、常にどこでも手に入る環境
アンビエント・ミュージシャン、ブライアン・イーノ
「全てが同じ時代に存在していて、新しい、古いはない。」
ムーブメントや流行を表していたが、今はそんなことはなくなってしまった、
ブルーノートのレーベルは今や900円。
音楽をたくさん持っていることに価値はなくなった。
それ以上に、いつでもその本がいつでも読めるというところに価値が出る、
古いものの価値が見直されてくる。
しかし現在の書籍の世界ではそれを見つける手段がない
成毛さんの品格8年
古い本と新しい本がフラットに戦う世界。
音楽はマスが消滅しつつある
そのかわり小さなクラスターに変化しつつある
ミリオンセラーは激減したが、
しかし音楽ファンが減っている訳ではない
音楽文化がある意味成熟して来た。
アンビエント化、権益のミニマル化が音楽で起きて、書籍でも起きてくる。
パッケージが変わる、とは?
アンビエント化は、購入と読書がつねにいつでもどこでも参照可能になる
読書側だけでなく、出版者、著者側も。
取り次ぎシステムの劣化
功罪があった。
欧米では雑誌と書籍の流通が別々。
しかし日本は一緒にやっている。
そのため、欧米に比べて単行本や新書の価格が安い。これは功績。
大衆的な一般教養を広めた
しかしマスが消滅して来た世の中では、数千人、数万人向けに届けなければならないが、
数百万人向けのモデルが続いている。電子化でこの流通モデルが生まれ変わることを期待
コンテンツとコンテキスト
おとりよせネットは、商品紹介以上にストーリーが書いてある
それを読んで消費されて行く。
商品が持っている物語力文脈を購入するのがネットの情報の流れ方。
コンテキスト流通。
その本の背景、どう読めばいいのか、という導線、引力。
パッケージvsコンテキストだと、コンテキスト重視。
ブログからAmazon経由で本を買う場合、パッケージやタイトルすら見ない
ネットではコンテキストだけが流通する。
これがソーシャルメディアの世界。
スゴ本ブログ
橋本大也さん
MediaMarker 蔵書管理システム
書き手が作った本をいかに消費するか。
キュレーション・ジャーナリズム
一次情報は爆発的に増えた。
アンビエントにも情報が溢れている状況では、情報の選別、ノイズフィルタリング、コンテクスト付けが重要
その選別する人が個人になって来た。
本を作る人、キュレーター、消費者の三者を軸に流れていく。
従来の読書では、これまでコンテキストは教養という形で読者に委ねられていた。
これがパッケージ流通の世界。
ソーシャルメディア時代はコンテキストを自分で用意しなくていい。
コンテキストが提供され、それを武器に本を読む
これは電子書籍のすごさ。
紙でも良いが、現状の流通プラットホームのままではアンビエントな読書はできない。
書籍文化の再生。
書籍文化とは何か?
良い本が作られ、読者に届けられる、マッチング文化を作ること。
コンテンツとコンテキストが一体化していく
その本がどう扱われて行くのか、ということと一体化した書籍文化が作られる。
期待感を大事にして、前に進んで行きましょう。
中古書籍は?
絶版本を電子化するのは大変なので生きのこる
骨董品としての生き残りはある。
ネットはたこつぼ化して行くのではないか?
たこつぼ化しない。ネットの問題ではない。
セレンディピティが生じる。
自分が予期していない、コントロールされていない情報が入ってくる
セレンディピティを意図的に発生させる仕組みがTwitterやBlog
マスが消滅するが、キュレーションによるマスは?
一部あると思うがほとんどそうならない。
キュレーションは権益が小さく細分化されている。
小さなコミュニティにキュレーションされていく。
ボブディランはMySpaceでリバイバルした。
知られていなかったが、口コミを媒介してコンテキストで再パッケージ化された
一般の口コミなのか、新聞の書評なのか?
自分にとって有意義な書評がマスのメディアにあるのか、全ての人に適合するかわからない。
しかしインターネットでは膨大な数があり書評ブロガーとのマッチングがコンテキストになる。
ケータイで読む人たちは?
基本的にケータイ小説は地方の若者に読まれているミドルメディア。
ヤンキー系の女の子の文学ジャンルになった。
ケータイ小説のコンテクスト流通が別の世界である。
ケータイ小説はリアル。
読んでいる側は接続されていない不安定な人たちがいっぱいいる。
私と同じ経験をしている人たちがあるのか、という接続されるための小説。
ゲームなどはソーシャル化して新しい市場を作っているが?
書籍は読者と著者の関係で多数の関係性にはならない。
コンテンツはひび割れを起こさないが、外郭部分がソーシャル化するかもしれない
フリーについて
経営者の中には印税がいらないから本を出したい、というビジネスモデルは成立している
出版ビジネスは小規模なチームへ転換する。
多方面の展開によって、マネタイズモデルもあるかもしれないが、書籍もなんらかのかたちでやらないと、
ライブリーディングとか。
マイクロコンテンツ化しやすい新聞や雑誌は価値を生み出すきっかけは?
プラットホームは強い。コンテンツクリエイターとして生きのこるが、垂直統合型メディアはムリ。
雑誌のアプリ化が示している。
そして送り手が企業でなくてもよくなってくる
流通プラットホームはソーシャルメディアとは違う。
iTunes上にはコンテキストが流れていないが、Blogやtwitterから仕入れている
ソーシャルメディアが発生するが購入意欲を収穫できないかふぁ儲からない。
iTunesは意欲を発生させないが収穫できる。
ここに問題が生じてくる。
コンテンツは変化する?
教科書は電子書籍の大きな市場になる、といわれている。
しかし電子化で価格低下の圧力に晒される
大百科事典を集合知で書いていでいいるとは思えない。
同人誌方面は?
コンテンツを作る人からすると、安価に作品が出せるようになる
しかしノイズがものすごく増える可能性がある。
良い本と出会えるためには、ソーシャルメディアのコンテキストが必要で、同人誌の世界でも同じ。
時代の変化は面白い。
何百年かぶりに、技術が社会を変化させようとしていて、その時代に大人。
一生懸命時代を楽しむべき。
■ インタビュー
Twitter Update
Related Article
Trackback
- URL:
http://upwest.org/mt/mt-tb.cgi/12240

