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iPad: 90分のイベントのスライドは作れるのか?
by TARO MATSUMURA - 2010.04.08 02:22
iPad生活2日目、いろいろな仕事が容赦なくやってくる。今日はAppetizer Japanのイベントのスピーチをするのだが、当然スライドもiPadで作らなければならない。そこで、Appleが用意したプレゼンテーションソフト、Keynoteの出番だ。
Keynoteは、Macのアプリの中でも僕が最も気に行っている部類に入る。もちろんPowerPointも使うけれど、Keynoteはデザイン以外に、ちょっとした画像作成やウェブデザインのプロトタイプの共有なんかにも活用している。画像やPDFで書き出してしまえば、ウェブにもプリントにも応用できるデータが作れてしまう点で、デザイナーではない僕にとってのビジュアライズツールでもある。
そのKeynoteがiPadにも入っているということは、つまりiPadでもそこそこの素人レベルのデザイン作業できてしまうことを意味する。もちろんAdobeやOmni Groupなどのアプリもこれから充実してくるとおもうので、Keynote以上のアプリが欲しくなることは間違いないと思うけれども。
iPadでのKeynoteの編集作業はハッキリ言ってわかりやすい。もちろん僕は初代Keynoteから既に7年も使い続けているので操作方法がわかっているということもあるが、それでもMacのKeynoteよりも快適だと感じた。
その理由は、簡単だ。触れたオブジェクトが編集可能になり、拡大縮小、文字やシェイプのスタイル変更などもタッチ操作で編集して行くことができるところが良い。そして画面切り替えやオブジェクトのイン・アウトの編集作業は、触れたオブジェクトをどうするか、とメニューがポップアップするのである。
今まではツールパレットやインスペクタを開いて、編集したい項目に切り替えて操作する必要があった。テキストの効果を変更したいのに、オブジェクトを選んだだけではインスペクタのツールは変わらず、シェイプの編集ツールが表示されたままだった。
iPad版のKeynoteでは、マウスというインターフェイスがなくなったことで、編集方法がより効率的に設計され、今までMacを使って来た僕からすれば、まさに魔法のようにスライドが出来上がって行った。
さて、iPadのKeynoteにはファイルの保存という概念がないのも、Macとの違いだ。なんだか少し気持ち悪さもあるが、ファイルという概念にとらわれているのも気持ちが悪いのかもしれない。ただ、既存のパソコンとの間でファイルを交換する際には、ファイルの概念に対してエキスポートすることができる。メールで送る方法、AppleのドキュメントクラウドサービスiWork.comに送り込む方法、そしてExportの3種類の方法がある。
はじめの2つは何となく、ネットを通じてやりとりすることが想像できるが、3つ目のExportはKeynoteが用意しているエキスポート用のフォルダにファイルとして書き出す機能だ。
ここでファイル化した文書は、iTunesのiPadのアプリケーション管理画面にある「ファイル共有」の項目にリストアップされる。Macに落とすことも出来るし、Macで作ったファイルを書き込んでiPadで編集したりスライド再生したりすることも可能だ。Wi-Fi接続しなくても、Macにファイル共有することは可能なのだ。
ということで、90分間のイベントのスライドは、無事にiPadで作成、iPadで再生することができた。iPhotoからiPadに取り込んだ写真素材を使うといったフローも全く問題ない。あとは、かなり欲を言えば、PDFをEvernoteに出力することが出来ないだろうか。
とにもかくにもiPadでのスライド作成は、今までの編集作業の当たり前が崩れ始めたような印象でした。
Author
松村太郎 Taro Matsumura
ジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact
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