IDEA | MacSPiCE

mi Universal Binary

by TARO MATSUMURA - 2008.01.24 12:41

 以前から愛用していたMac OS X用のテキストエディタmi(旧ミミカキエディット)。Windowsの頃は秀丸でなくDanaを使っていたりしていたので、別にこだわりが強いというわけではないんだけれども、最近Intel Macにネイティブで対応するUniversal Binary版のαヴァージョンがリリースされていたので、ダウンロードしてみた。

 miはモードファイルを設定することが出来、自分の好みの環境を作成、カスタマイズすることが可能だ。このファイルを持ち運べば、どのMac上でも同じテキスト編集の環境を創り出すことが出来る。それ以外は非常にシンプル。リッチテキスト編集が出来ない点も、僕がこのソフトを気に入っている点だ。

・mi ダウンロードサイト

 iWork '08がリリースされ、Pagesが軽快なワープロとして実用的になってから、しばらくこれを使っていた。見出しのフォント変更や画像配置などを気軽に行うことが出来る点はMicrosoft Wordと同じで、Universal Binaryに対応していると言う点でWordよりアドバンテージがあったのだが、今やOffice for mac 2008がリリースされているので、もう一度考え直してみたのだ。

 確かにPagesのレイアウト機能は強力だし、文字を書くときにも特にストレスを感じることなく編集を進めていくことが出来るので、Pages1つで割と事足りてしまう。けれどもそこで、miのシンプルなテキスト編集とモードファイルの見逃せないポイントがあったのだ。

 キーボードの話でも書いたけれど、やはりテクストエディタにも自分の「Rhythm」をコーディネートできる点が重要だ、と言うことを再発見したのだ。

 僕が使っているmiのモードファイル「tmi」は、こんな設定をしてある。

  • フォントはヒラギノゴシックW3、14ポイント
  • 行間は2ピクセル
  • 行の折り返しは半角100文字
  • タブは4文字
  • ルーラーは表示、基準文字は「 」(全角スペース)
  • ウインドウのサイズは900px×1110px(適当だけどこんな感じ)
  • 小見出しは「■」から始まる行、色は青
  • 大見出しは「□□」から始まる行、色は赤

 これで、miを起動したり、command + Nを押したりすると、上の設定の白紙のウインドウが開くというわけだ。

 この設定でのメリットは、文字をわーっと打っていても、文字数の当たりが分かる点である。Pagesを使い始めたときに、リアルタイムでカウントアップしてくれる文字数カウントの表示をインスペクタに出すことが出来て、これはこれで便利だな、と思ったのだが、文字数のカウントアップをちらちら見ながら文章を書くのが、どうも心地悪いと感じていたのだ。

 もちろんPagesでも設定できるだろうけれど、miの上の設定をしていると、「1行全角50文字、2行で100文字」というルールが感覚的に頭に入る。すると、1段落4行程度、4段落で800文字、10段落で2000文字、という分量が、数字を見ることなく勘定することが出来るのだ。

 もちろん人によって、1行の文字数やちょうど良いと思う1段落の文字数などは変わってくるけれど、miのモードファイルを上手く設定することで、自分が心地よいと思う文章のペースというか、テンポというか、そう言うモノをプリセットできて、Rhythmに乗って文章を書いていくことが出来るようになるわけだ。

 別に何かインタラクションをしてくれるわけではないんだけれど、ある種のペースメーカーとしての筆記用具の役割を見ることが出来る。他に何か自分の普段のコンピューティングにとって、上手いRhythmを創り出してくれるツールがあったかどうか、あるいはどんなツールがRhythmを作ってくれそうか、探してみようと思った。


Author

松村太郎 Taro Matsumura

Taro's Portraitジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact

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