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Sparrowもメッセージングの破綻には(まだ)無力 - ソーシャル時代のメール


by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2011.06.07 22:05

Sparrow Mac向けメールクライアントとして話題になったSparrowを試してみた。おそらくGmailをブラウザから使っている人にとっては、非常に魅力的なアプリなんじゃないか、と思った。TwitterクライアントのTweetie(現在はTwitter for Mac)みたいな超コンパクトなUIはブラウザよりスマートだ。

 このブラウザの1つの特徴として、Facebook連携がある。という触れ込みで期待していたらプロフィールピクチャを自動的に見つけてきて、メールに写真を入れてくれて、だから結果的にTwitterのようなUIを実現してくれる「だけ」だった。これは3つの意味でちょっとがっかりである。

 まず1つ目は、日本だとまだまだFacebookユーザーは少ないし、仕事などでメールをやりとりする人とFacebookでつながるのもどうか、と思うが、なかなか顔写真がメールに入らないという問題点がある。アメリカでのSparrowは日本のそれとはかなり違った景色になるはずだ。

Sparrow 2つ目は、iPhone向けFacebookアプリが先回りしてこの機能を実現してくれていた、ということ。iPhoneでFacebookアプリを使っているときに、iPhoneの連絡先とFacebookアプリのコンタクトを照合して、メールアドレスが一致する人は、Facebookのプロフィールピクチャを自動的に登録してくれる機能があるのだ。iPhoneとMacをMobileMeでシンクしていれば、iPhone側でプロフィールピクチャが入った連絡先がMacでも利用でき、Mailアプリの画面にもちゃんと顔写真が出る。

 そして3つ目。これはSparrowのせいというよりは僕が早とちりして期待しすぎたのが原因なのだが、SparrowのFacebook対応がプロフィールピクチャだけだったと言う点だ。せっかくFacebook対応してくれるのであれば、SparrowでGmailとともにFacebook Messagesが扱えても良かったのに、という話だ。ついでにTwitterのDMやBelugaのグループメッセージなんかにも対応して欲しい。

 つまり、メッセージングはもはや、メールだけでは不十分だということだ。これはSparrowだけの問題ではなく、MacのMailでも同じことだ。

 Macでのメール環境は、Mac OS Xにデフォルトで搭載されているMailをずっと気に入って使っている。使い勝手の面でSparrowよりMailが買っている点は、膨大にリプライが連なったような長くて文字がたくさん入っているメールの処理速度。どうもSparrowは重たくて使い物にならなかった。

 それ以外にもMailできにいっている機能は、iCalのカレンダーやToDo項目を作れる点だ。

 例えば日時やそれと類推される文字列をポインタで当てればそこからiCalの予定を起こせたりする機能は、メールでスケジュール調整をする人にとって非常に便利な方法と言える。けれど、これが完全なるベストではないとも思い続けている。昨晩のMac OS X 10.7 LionのプレゼンテーションでかなりMail自体のデザインも変わるが、上に書いたメッセージングはメールだけでは不十分という点は解決できていない。

 というのも、最近日程調整は、仕事も遊びもメールではなくTwitterのDMやFacebookのメッセージで交わされることが多い。量も膨大になるのでメールのアラートをOffにしているのだが、iPhoneで見たのかiPadで見たのかMacで見たのかすら分からなくなり、カレンダーにいれそびれたり、日程調整のメールを返しそびれたり、自分がなんて返したのかが分からなくなる。言い訳みたいに聞こえる言い訳なんだけれども。

 もっとたちが悪いのは、メールのCcに入れて日程調整をしていたメンバーが、Facebookメッセージで「スケジュールOKです」と入ってきたりすること。TwitterのDMをきっかけにやりとりを始めて、詳細の添付ファイルがメールできたり、ということが日常茶飯事なわけで、はっきり言って破綻状態だ。

 いや、「破綻」といわずに解決方法は考えますよ、もちろん。

 しかしSparrowを使い始めて、ちょっとした勇気も湧いてくる。SparrowはMacのほぼ標準となりつつあるデスクトップ通知アプリ「Growl」に対応しており、メールが着信すると右上にメールの内容を表示してくれる。クリックしてもそのメールが開かないのがイマイチ意味が分からないんだけれども、メールとともにTwitterのDMもまた、Echofon経由でGrowlの通知が入ってくる。

 つまり、デスクトップ通知のレベルでは、TwitterのDMとメールが同じように通知されているのだ。ならばSparrowも頑張って、統合メールボックスにGmailやMobileMeだけでなく、TwitterやFacebookのメッセージも扱えるようにして欲しい。さらにいえば、メールアドレスで上手く名寄せして、人軸のスレッドをメッセージングのサービスの垣根を越えて一望できるようにして欲しい。

 ちょっと可能性が感じられただけでも、希望の光ではあるけれど、まだまだ解決すべき課題は多いように感じている。

Sparrow Sparrow (Mac App Store)


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