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Local Graph - コンテクストからインタレストへ


by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2011.02.14 10:37

銀座の街の灯

 最近興味があるのは、というよりは2005年頃にノマドをテーマにして仕事を始めた頃からの興味でもあるけど、情報やアイディアの放牧という感覚についてだ。あるいは、他力本願ではないんだけど、自分の興味が情報を拾ってきたり、人と引き合わせたりしてくれないかな、と。

 Twitterのフォロー・フォロワー、Facebookの友達は、おそらくその放牧が可能な範囲を示していることになるはずだ。もちろん場合によっては、その範囲の外に情報が足を伸ばしたり、あるいは情報がやってきたりすることもあるが、日常の活動範囲の広さはだいたいやんわりと決まっている気がする。

 そう考えると、Paper.liは、自分の放牧範囲の日刊紙のような扱いと言えるだろう。

The Nomad Daily http://paper.li/taromatsumura by paper.li

 FacebookのニュースフィードやTwitterのウォールから自分の身の回りに流れてきたリンクを収集して日刊新聞風に仕立ててくれるサービスがPaper.li。先週Twitterでシェアしたらすごいたくさんの反響を頂いた。実は2010年夏に一度紹介していたんだけど、そのときの反応はイマイチだった。多分、なんとなく放牧範囲ができてきたり、そういう感覚が普及してきたからなんじゃないか、と思う。

 先日頓智・の方々との飲み会に参加させて頂いて、色々と議論ができて楽しかった。彼らは、既に「スケスケ社会を実現する」(井口さん)新しいプラットホームdomoについてのアナウンスをしている。頓智・開発日記によると、次のような説明がなされている。

「現実空間で人と人がコンテキストをシェアして、新しいコミュニケーションを育む」サービスの実現を志向しています。つまり、従来のバーチャルグラフとかソーシャルグラフとは異なり、現実世界の「場所」「時間」「関心」「体験」等をシェアすることによるリレーションやネットワーキングを中心軸に考えているのです。我々はそれを仮に LocalGraph と呼んでいるのですが、現実世界で「実はお互いの関心事が似通っている」「実はお互いが問題解決できるパートナーだった」など、従来は可視化されていなかった様なソーシャルリレーションが可視化される製品開発を可能にしたいと考えています。

 ここでキーワードとして出てくる「Local Graph」は、はじめに触れた自分の情報の放牧範囲であり、Paper.liにまとめられる記事の取材先に近いように思う。それまで時間や場所、文脈などの一致で共感を得たり、情報を積極的に得られるようになったのがソーシャルメディアの1つの特徴だったが、これらのコンテクストの一致の先には、インタレストの一致による会話が待っている。だから頓智・のdomoには共感できる。

 昨年末、テレビ番組の「ブラタモリ」や「モヤモヤさまぁ〜ず2」で、ぶらぶらする場所のニアミスが何度か起きていた。あるいは「ちい散歩」やハウフルズ系を含めれば、もっとニアミスをしているのだが、同じ場所でもぶらぶらする人の興味が違うから違う番組になっている。あるいは同じモノを紹介しても、切り口は違うはずだ。

 ソーシャルメディアで時間や場所の一致が共感を呼ぶ、と書いたけれど、実際は興味が違えばいくら一致していてもすれ違うだけだ。最近iPhoneアプリのEncountmeなんかで、そのすれ違いを認識したり、楽しめたりするようになってはきて、これはこれで可能性とロマンがあると思う。しかし興味が違えば必要な情報も変わる。

 言葉にすると至極当たり前なことなんだけれど、意識しながら生活してみないとなかなか気づけないことだったりする。2001年にスタートして、このブログにも統合されているエッセイサイト「今日のトーキョー」(http://tokyotoday.net/@tokyotoday)は、なるべく普段持たないような興味の視点を持とう、そういうカルチャーを自分の生活に作ろう、という活動だったりする。

 10周年なので、4月9日になにか開催したいところです。ちなみに今日のトーキョー、Facebookページも作ったのでこちらもぜひ。


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