TAROSITE.NET: mobilenative
SNSはパブリックか、プライベートか
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2010.09.10 22:34
今日はmixi meetup 2010が開催されていて、mixiから様々な発表がなされ、またSNSが今後どうなっていくのかという話題がTwitterやBlogなどで多く出されている。これは議論のきっかけとしてのエントリーということで。
ちなみにmixi meetup 2010については、こちらの記事でつかめるんじゃないか、と思います。
・TechCrunch: [jp] ついにmixiがトラフィックを外部に開放。mixiはソーシャルグラフプロバイダーになる
・TechCrunch: [jp] mixi graph APIは家電とも繫がるーーmixiはウェブの外もソーシャル化する
・TechCrunch: [jp] モバゲータウンとmixiが連携へ——mixi checkはモバイルにも対応
・TechCrunch: [jp] 中国と韓国の大手SNSがmixiプラットフォームと規格の共通化で提携を発表
mixi meetupなのにTwitterとUstreamでイベントの模様が中継されていたことについては、オープンなウェブのマインドをかき立ててくれる一方で、そのオープンなラインに乗っかるべくキャッチアップを始めた日本のソーシャルメディアの現状が現れているようだ。そのTwitterの上で、こんなTweetを引用してみた。
RT @masakiishitani: これは同感でそれも含めて悩み中 RT @itomasa: RT @stlmix: 今、将来のインターネットがめんどくさくなるかどうかの分岐点にいるな #mm2010 / Twitter: @taromatsumura
インターネットが面倒くさいかどうかが、ソーシャルグラフがどのようにウェブの中で活用されていくかにかかっているという話だが、すでに面倒くさい状況に置かれているのが大学生だったりする。SFCや嘉悦大学の授業でウェブのサービスやコミュニケーションとのつきあい方について聞いてみると、こんな答えが返ってくる。
「SNSはパブリックで、むしろTwitterやBlogの方がプライベートだ」
たぶん「私はそうじゃない!」「当てはまらない」という大学生もいると思うので、ぜひコメント欄に違う理由を教えて頂ければと思います。
なぜこのような発言が出てきたか、について聞いてみると、中学に上がって以降の人間関係が基本的にmixiに記述されているからだ、と言う。基本的に学校が世間とほぼイコールの生活を送ってきた今の大学生にとって、全ての人脈がmixiに記述され、しかもケータイからのアクセスでSNSとリアルとの連動性も強い。
リアルとバーチャルの境目がない、というのもデジタルネイティブの特徴の1つとしてあげられているけれど、まさにmixiの上で記述されている情報はリアルに限りなく近いという。
僕らが大学院生や社会人になった2004年にGREE&Orkut→mixiという順でSNSが登場しはじめ、疎遠になっていた小学校の友人を発見して久しぶりにつながったりする喜びもあったけれど、今の大学生には(後からSNSを始めた友人との出会いはあるとしても)情報の補完でしかなく、むしろつながっていなくて気まずかったね、と顔を見合わせるような感覚だったりするようだ。
そんな状況で、活発に足跡、日記、日記へのコメント、牧場での水やり、ムシ入れなどが毎日行われていく日常である。
5年以上mixiに人間関係のログが蓄積されていると、「(男)友達と海に遊びに行った」という日記を素直にかけない状況に陥ったりする。あるいは「みんなで旅行」の写真をアップするとき、クルマの乗車人数の関係など、たとえそこに意味がなかったとしても、「みんな」の範囲から漏れた人への気遣いをする必要がある。
そんな状況から「SNSと向き合うときには身構える、気を遣う」ことになり、「パブリックである」という認識を持つことになる。一方、TwitterやBlogは適度な匿名性やベースとなるSNSから切り離されている環境を作ることが出来るため、パブリックなSNSに対して、「プライベートである」という位置づけになるのだそうだ。
僕はSNSの方がプライベートで、TwitterやBlogの方がパブリック、というイメージがある。かつ、SNSのメンテナンスをほとんどしなくなったので、パブリックだけしかない状態になっている。そんな環境からすると、ウェブにおけるパブリックとプライベートの感覚が真逆になっていることは、とても興味深いのだ。
もちろん、これから大学生も就職活動を経て、より世間が拡がってくると、この考え方は逆転するかも知れない。SNSでつながっているリアルな友人以上の人と出会い、つながり、コミュニケーションを持つようになるはずだからだ。そうなるとSNSはプライベートな友人関係となり得るかも知れないが、知り合うとSNSで相互につながろうとすれば、結局SNSはパブリックであり続けることにもなる(たぶん、後者になるだろう)。
デジタルネイティブというか、ソーシャルネイティブというか、そういう世代が世に出てくるのは、KNN神田さんのTweetを拝借すれば2014年になるとのこと。そして@yanyoさんが言う通り、彼らが社会に出たときの世界はどうなっているのか、想像してみることが必要だ。
という、きっかけのエントリーとしてのポスト。大学生の皆さんは、自分たちがソーシャルメディアとどうつきあっているのか考えてみて欲しいし、それより上の世代の我々は、コミュニケーションやライフスタイルの変遷がどうなるのかを想像してみた方が良さそうだ。
Twitter Update
Related Article
Trackback
- URL:
http://upwest.org/mt/mt-tb.cgi/12344