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海外で闘うサムライを巡る旅 - 太田英基 #TEDxTOKYO_yz 05

by TARO MATSUMURA - 2011.10.02 01:52

太田英基 / サムライバックパッカー #tedxtokyo_yz

 サムライバックパッカーというプロジェクトを立ち上げ、世界一周の旅をする太田英基氏。「若者のグローバル思考の底上げ」というミッションを掲げて、今日のイベントにはトルコはイスタンブールからSkypeでスピーチをした。人生設計とソーシャルグッドを重ねるスタイルはとても参考になる。

 2010年5月に旅立って世界中を回っていて、今トルコ。サムライバックパッカープロジェクトは当初の予定になかった。5年前、参加した勉強会がきっかけになった。僕自身がドメスティックな生き方、考え方をしていた、と言うことに気付かされたという。

「日本人は何かアイディアを考えるとき、まず東京でやって、大阪、名古屋、九州、北海道でやって、次に中国や韓国へ行く。波紋のように日本中心で広げる発想しかできない。しかしグローバルにやっている人は、アルゼンチンのサービスをブラジルに持って行く」

 太田氏は、自分が「波紋的発想」しか持っていないことに気付いた。ライフミッションは一人でも多くの人をハッピーにすることだったが、そのハッピーの範囲は自然と日本人に限定されていたのだ。どうすればリミットを外せるのだろう。そう考えることを、日々の仕事に追われる中で忘れ、やめていた。

「そこから3年流れて、2年前、人生計画を考えた。30歳で世界に通用するビジネスパーソンになりたい。残された時間はあまりなかった。ブラジルに行って5年で力をつけようと思ったが、ブラジルに行ってしまうとブラジル以外の国を見なくなるかも知れない。固定の場所を持つ前に、この世界を見て回りたい、そして世界中の人たちの考えや歴史、価値観を知り、友達を作りたい。」

 そう思い、世界を巡る旅に出た。しかし世界一周は目的ではなく、あくまで修行の手段。その中で、自己満足ではなく自分の旅を何らかの日本に役立てる事にしたい。そこで考え出されたのがサムライバックパッカープロジェクトである。海外で働いている日本人の情報を日本の若者に届け、グローバル思考を底上げすることを目標にした。

「日本の若い人が内向きになっている、と言われている。僕から言わせれば、内向きたくて内向き対若者は少ない。そういう選択肢ばかり提示されているだけ。外向きの選択肢を考え、興味を持つきっかけがないだけ。どうすればきっかけを与えら得るか。イチローのニュースを見た。彼がいなければ、子供達はメジャーを知らないし、憧れなかっただろう。ビジネスや起業の文脈でも同じ。」

 日本人ロッククライマーがアメリカで会計学を勉強したり、日本のビール会社のヨーロッパのオフィスで働く日本人がどうしても自分のビールを造りたくてイギリスで醸造学を学び、ベルギービールのブランドを立ち上げた、など、世界で活躍する日本人はたくさんいると言うことに日々驚かされているという。

「一人でも多くの人に情報を届けて、旅を続けたいと思っている。何人の若者にきっかけや気づきを与えられるのかは未知数だが、ゼロではないならやった方がいいと思っている。日本に必要なのは傍観者ではなく、行動者。僕自身も行動者として、進んでいきたい」

 たくさんの選択肢とストーリー、そしてレールではなく自由な発想で生きることを情報として伝えている太田氏の旅は、まだまだ続く。


Author

松村太郎 Taro Matsumura

Taro's Portraitジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact

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