TAROSITE.NET: REVIEW
Hello Mademoiselle / Stephane Pompougnac
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2007.06.15 14:39
前回のアルバム『Living on the Edge』もすり切れるくらい聞くほどお気に入りのフレンチ・ラウンジの名手、ステファン・ポンポニャックのニューアルバムがこちら。今回はブルースやロックをキュートに表現した楽曲が並んでいて、今までのちょっとディープなラウンジの世界は少し違った側面を見せてくれるところがユニークだ。音楽としての新しさもさることながら、音使いがどこか可愛らしい、そんな愛せるアルバムになっているのではないか。
#01『Ghost & Roses feat. Noemi』から、その可愛らしさが全開になっているところで、このアルバムのキャラクターがびしっと決まった上で、サウンドの様々なトライがスタートするところも、わかりにくそうなテーマを扱っていながら、すっと理解が進むような切り口がとにかく上手い。前半の楽曲は、テンポによるグルーヴではなく、音の面白さによってグルーヴ感を生み出していくような感覚の中で、#04『Ingrate feat. Alain Chamfor』でいったんあたたかい暖色系のサウンドに包まれる。
お気に入りはダウンテンポ目でアルバムのジャケットのようなふわっとしたビビッドなピンクがさりげないアクセントになっているようなラウンジ系の楽曲。例えば#05『Better days feat. Tiger Lily』、#10『Clock』あたりが、カワイイ・カッコイイのサウンドで展開されていて好きだ。またタイトル曲の『Hello Mademoiselle』を含むビートのあるセクション#06〜#08の3曲あたりもキャッチーでキュートだ。彼のアルバムでこんなに「キュート」を連発するとは思わなかったけれども。
確かにファーストアルバムのディープなラウンジキングたるステファン・ポンポニャックをイメージすると、ちょっと違うかな、と感じるかも知れない。けれども今まで以上に雰囲気があるし、特に日本の梅雨時の空に変化が少ないような季節になると、このアルバムが持っているサウンドスケープ性、情景の強さみたいなモノを堪能できるのではないか。
Hello Mademoiselle / Stephane Pompougnac
Rambling Records (RBCS2171) 2007/06/13
Twitter Update
Related Article
Trackback
- URL:
http://upwest.org/mt/mt-tb.cgi/8079
