MacSPiCE | REVIEW
PIP*PHONE - Skypeで固定電話にかけるなら
by TARO MATSUMURA - 2008.12.26 15:03
イギリスから取り寄せたパソコンに接続できる受話器、PIP*PHONE & USB Dock。まさに固定電話らしい受話器とカールコードの先をUSBモジュールに差し込んで、PCに「受話器」を取り付けるツールである。
今更言うまでもないが、Skypeは便利だ。もちろんSkype同士の無料通話も良いのだが、固定電話や国際電話、ケータイに格安料金でかけられるサービスを使い始めれば、その便利さも一入。しかし、僕には違和感があった。
Skypeは高画質のビデオチャットを本当に気軽に始められるし、Add-onのソフトウエアを使えば録画・録音も出来る。2008年中はPodcastの録音をSkypeで行ったこともあった。そして固定電話への通話こそビデオは付かないモノの、音声通話は全く問題なくこなしてくれるし、電話番号も取得できる。
しかしこの固定電話への通話の時に、違和感を感じてしまったのだ。
ビデオチャットの場合や相手もSkypeの場合、Macならパソコンのディスプレイの上にあるカメラとマイクに向かって喋ることは何の問題もない。むしろ相手の顔が画面に出ているなら、そこに向かって喋りかける方が自然だ。
ところが固定電話との通話の場合、こちらは画面に向かって喋っているが、相手は受話器に向けて喋っているわけで、どうものりが合わないというか、会話を進めていくときに違和感を感じるのだ。あまり詳しい原因は分からないし、違和感は僕だけが感じているのかもしれないけれど、どこか感覚が合わないのだ。不思議である。
だったらMacに受話器を付けてしまえばよい、と考えたのがきっかけだった。これなら固定電話と喋るときでも、違和感なく長電話が出来る、と思ったのである。
本当だったら、B&Oやamadanaあたりから、Bluetoothの受話器をリリースしてくれれば、いろいろさがしたんだけれども見つからず。そこら辺に売られているSkype用受話器はどうしてもデスクの上に置きたいデザインのモノではなかった。そこでたどり着いたのがHulgerのウェブサイトである。
Hulgerのサイトには木製のキレイな受話器がMacに接続されている様子がトップに表示されていて、一発でMacで使えることが分かった。そして探していくと、レトロな黒電話の受話器からちょっとモダンなオフィスフォンっぽいデザイン、そしてそれらのBluetoothモデルまで揃っていて、とても気に入った。
最もスタンダードでお手頃なPIP*PHONEのカールコード付きのモデルとUSBベースを取り寄せることにした。ちょうど円が強いのでよかった。だいたい1週間ちょっとで送られてきた箱がこれ。
ちょっとシューズが入っていそうな雰囲気と大きさに入って送られてきた。プラスティックな質感の受話器に、しっかりとしたカールコードが付いている。これで通話してみると、僕が感じていた違和感は一切なくなって、固定電話とも普通に会話が出来るようになった。ありがたい。
Skypeを普段のアナログな電話の感覚で使うには良いモノじゃないかと思う。
カールコードをくるくるやりながら会話も出来るし。やらないけど。でも、Skypeでそういうコードくるくる的な会話って、かわされているのかな、と思うと、やっぱりコードが付いている方がそういう会話をしたくなるかもしれないし、そういう会話の時に俄然のってくるんじゃないかと。
まだやっていないけど、このカールコードがMacBook Airから伸びていたりすると、結構得て気に傑作なんじゃないかと思う。せっかくこれだけ薄さを追求しているノートパソコンから、ただただ持ちやすいちょうど良い大きさの受話器と邪魔になりがちなカールコードが伸びている状態。
でもWi-Fiでネットがつながって、Skypeが問題なく使えて、SkypeにIP電話の番号さえ取得してしまえば、それこそオフィス機能はどこででも実現できてしまうことになる。オフィスの電話がなんとなくオフィスっぽい雰囲気を醸し出すとすれば、MacBook Airを開いた場所がオフィスになる、よりわかりやすい姿かもしれない。
もちろん、ちょっとギャグっぽいイメージにはなるが、象徴的な風景ですね、公園なんかでこの受話器で仕事の電話をしていると。
Hulger: PIP*PHONE
The sleek PIP*PHONE and matching USB*BASE appeal to the design addict and aesthete who, like HULGER have grown tired of ugly, overcomplicated technology products
Author
松村太郎 Taro Matsumura
ジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact
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