TAROSITE.NET: MacSPiCE | REVIEW

スティーブ・ジョブズの王国 ― アップルはいかにして世界を変えたか? / マイケル・モーリッツ


by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2010.11.11 21:05

スティーブ・ジョブズの王国 ― アップルはいかにして世界を変えたか? / マイケル・モーリッツ プレジデント社から2010年11月12日に発売される「スティーブ・ジョブズの王国 ― アップルはいかにして世界を変えたか?」を献本頂きましたが、とても読みたかったほんだった。

 この本は、30年前にTimeに勤務していたジャーナリストで、現在はベンチャーキャピタリストとして高名なマイケル・モーリッツ(Micheal Moritz)が、Apple社内を取材して回って作った作品「The Little Kingdom - The Private Story of Apple Computer」の増補版だ。解説は、林信行さん。ベストな人選だと思う。

 個人的に、マイケル・モーリッツは1つのモデルだと思っている。Time時代、20代だからシリコンバレー配属になり、この本でそのパーソナリティに迫っているスティーブ・ジョブズに出会い、「人と違う事がなぜ良いのか」という考えに触れ得ることが出来た。その後モーリッツは、セコイア・キャピタルでYahoo!、Google、Cisco Systems、Oracle、EA、YouTubeなどを見いだす目利きとなった。

 この話は、若い時代のスティーブ・ジョブズを追いかける作品となっている。なぜAppleがここまで成長しているのか、テクノロジーと文化・共用の接点という独自のポジションをいかに作り、いかにキープしているのか。シリコンバレーの歴史の中で、どのような学びがこのアイディアに結びついているのか。

 あるいは、意地悪でいたずら好きな一方で、物事に対する純粋で真摯な姿勢(もっとも、最近は後者の傾向がプレゼンで見られる、とnobiさんの解説)の持ち主で、彼の問いと意義に突き動かされる学びや、体験主義で禅を好んでいる点など、ベンチャービジネスやテクノロジービジネス以前に、人がどのように生きるか、と言うヒントがたくさんのエピソードの中にちりばめられている。

 そんな視点で手にとって、読んでみて欲しい1冊。僕は僕で、もう少し、モーリッツについて学んでおきたいと思うきっかけにもなった。

スティーブ・ジョブズの王国 ― アップルはいかにして世界を変えたか?


Twitter Update
    Trackback
    • URL:
      http://upwest.org/mt/mt-tb.cgi/12374