REVIEW

Pro Goes to Personal Think Tank

by TARO MATSUMURA - 2007.04.18 17:13

プロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク」の時代が始まる / 田坂広志 多摩大学で教鞭を執っておられ、シンクタンク、ソフィアバンクの代表でもある田坂広志さんが、新しい本『プロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク』の時代が始まる』をひっさげての講演があった。前回の『これから何が起こるのか』の際も講演会に参加して面白かったので、今回連続で、ということになる。

 前回の話はWeb 2.0革命がどのような意味を持っているのか、と言う解説だったが、今回は僕が日頃していること、つまりPersonal Media Designの意味や到達点はどこにあるか、と言う話にリーチしていた。そのため、本の内容そのものに新鮮みはなかったが、僕がBlogを通じて日頃していることを体系的に説明してくれた気がして、とても勇気づけられる講演だった。

 プロフェッショナルが個人シンクタンクになるためには7つの事が必要だという。Intelligence、Community、Forsight、Vision、Concept、Message、Movement。ポップに訳せば、「引き出しの多さ」「話をまとめるトーク力」「思考をタイムマシンに載せる」「山の頂を指さす」「○○をプロデュース」「言葉のチカラ」「電光石火」というところだろうか。個人で独立した人たちだけのモノではなく、企業の中でのプロの立ち振る舞いに全て置き換えられる。

 これらを聞けばなるほどね、と入ってくるのだが、やはり自分の経験に照らすことが出来るかどうかで、納得感は大きく変わることも指摘していた。とはいえ、田坂さんはネットやWeb 2.0の話題を、本当に上手く翻訳する人だと思う。つまりネットやWeb 2.0を武器にして個人で動き始める潮流への指摘をしているのだが、企業に勤めている人に対してのソリューションとして提言できているところが、とても納得感があるし、理解できる人も多いのではないだろうか。

 翻って、Personal Media Designingという分野を考えている僕からすると、やはり次にエントリーする話題、「Intelligence Amplifier(IA)」という視点に立ったときに、果たして、個人シンクタンクに必要なツールデザインとは一体何だろうか? そもそも、プロが個人シンクタンクになるという流れの前段階、プロがどのように生まれるかまで含めて、考える必要がありそうだ。


Author

松村太郎 Taro Matsumura

Taro's Portraitジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact

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