REVIEW
Tropical Stormy - tokyotoday sound 2006.08b
by TARO MATSUMURA - 2006.08.30 18:51
2006年8月16日〜29日、夏の終わりのミュージックセレクション。あまりにトーキョーを襲いそうな台風が多いモノだから、それに合わせたセレクトを。と言ってもシチュエーションとしては、晴れていたんだけれども、だんだん台風が近づいてきちゃって、暴風雨を避けるようにして入ったクラブの中で流れている音楽、という所でしょうか。最近の日本のラウンジーミュージックからブラジリアン、懐かしい僕が音楽のとらえ方をがらりと変えたきっかけのトラックまで、お届け。
01. Screw The Plan feat. OLYMPIC LIFTS
Halfby
Halfbyの新譜シングルから。まあ夏に仲間とわいわい過ごすときにはこんなサウンドの気分になりますよね。ちょっと夏の元気もなくなりかけてきて、台風も来そうだけれど、8月16日なんかは神宮の花火に行っちゃったりして。
02. Make somebody smile
i-dep
i-depも2006年リリースのアルバム『Super Departure』から。ピアノのスマイリーでカワイイアルペジオ・パターンが流れ続けていて、やっぱりおもちゃ箱をひっくり返したようなi-depサウンド全開の1曲。
03. Girassol (Agora Rhythm Soulflower Remix)
12 Fingers Feat. Viviane Cruz
お気に入りコンピレーション『Sister Bossa』の最新盤から。ブラジリアンハウスの典型的なトラック。台風が近づいてくるときにはこんな感じかな。まだ空はくらくないんだけれど、太陽はパワー不足になってきて、暑さも少し和らいでくる、みたいな。
04. Rain Down
Ananda Project
Ananda Projectの中でも大好きなのがこのトラック『Rain Down』。これは梅雨だとか秋雨だとか冬の雨だとかではなく、やっぱり台風の雨のイメージが強いです。何となく、テンポがオープニングからちょこっとだけ、ほんの少しだけ加速する感じもまた面白いサウンド。
05. The Violin
Teddy Douglas & Luis Radio
これに出会ったのは1999年の夏なんだけれども、なんだか音楽の概念がひっくり返されたような気がしました。だんだん高まるビートがブレイクしてバイオリンの旋律が始まる。つい目を閉じて、その旋律を追いかける作業にのめり込む。当然踊ってるわけです。
06. Keep On Doing (Duran Y Garcia Rmx)
Gazzara
slow downしましょう。台風が通り過ぎれば台風一過、空かんと晴れ渡って空気が澄んでくるのが相場というモノなんだけれども、時々そう言うわけにも行かないことだってあります。というか、最近の台風ってなかなか台風一過になってくれないですよね。ちょっと憂鬱なトラックを。
07. Bahia
Bamboola Prod.
ちょっぴり情熱的なイントロのギターに誘われて、しっかりとしたビートに導かれます。そんなにしゃれっ気があるわけでもなく、ちょうど良いという感覚でしょうか。やっぱりちょっとした焦燥感は、熱帯の空気にぴったりですね。
08. Kaboom
Ursula 1000
Ursula 1000の暑苦しい胡散臭いサウンド(褒め言葉ですよ)参りましょう。台風が順々に来るのは北緯10度付近の波動のひずみがきっかけなんだけれど、2個ずつ、3個ずつくるところを見ると、台風達がこの音楽をバックに打ち合わせしてるんじゃないか、なんて。トラックの中に、「おはようございます」というサンプルが入ってます。
09. Your Guide
Stockholm Cyclo feat. N.Berg & M.Elino
少しエレクトロなサウンドもチョイスしてみましょうか。テンポは適当なちょうど良いビートで、シンセベースをアクセントにしたサウンド。iTunesの再生回数では結構聴いているんだけれども、何で今まで余り気に入ってなかったのか不思議。
10. Where's Your Love feat. N'Dea Davenport
DJ Spinna
DJ Spinnaのセンスフルなトラック。コーラス、ホーンセクションなどが淡々としていて、それぞれそれなりに控えめなちょうど良さを演出している。だからこそヴォーカルが引き立ってきて。とにかく「うまい」と言ってしまう1曲。
11. Reach The Sky
Eddy Meets Yannah
やっぱり台風が去った台風一過に聴きたい曲もチョイスしておかなければ不要人というか、準備不足というわけで、さわやかな、それこそ両手を伸ばしたくなるような抜けた青空が広がったときには、フレンチブラジリアンのこのトラックを。とにかくさわやかです。
12. You Are (Nicola Conte New Samba RMX)
Povo
大好きなNicola Conteがサンバリミックスを手がけたのはPovoの『You Are』。かわいげのあるピアノに、気持ちよいサックス、そしてちょっと低めの女性のヴォーカル。さわやかですね。でもなんだかこれって、熱帯のさわやかさと言うよりは秋になっちゃうんじゃないかという雰囲気も。
13. Voce Nao Me Ensinou A Te Esquecer
Nu Braz
僕の中での今年の赤丸急上昇のアーティストNu Brazから、ちょっと夏にしては寂しすぎる夜の風景。チェロかな、ゆったりとした旋律が襲ってくる。切なそうな男性のヴォーカルが聞こえてくる。うん、これは夏のうちは聴かないようにしよう。けれどもつい選んじゃうんだな、良い曲なので。
14. Natural High (Xan Blaq remix)
Wagon Cookin'
ラストソングはWagon Cookin'のちょい暗いトーンながら、まあさわやかなトラック。それにしても、この夏はNu Brazだけでなく、Wagon Cookin'にも知らず知らずのうちにはまっていた夏でした。
Author
松村太郎 Taro Matsumura
ジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact
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