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3人の友達が向かいのバーで飲んでるよ - Facebookとモバイルアプリの未来 #FBHACKS


by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2011.09.27 18:21

Patio de Metro

 実は、最近、街中で偶然友達とばったり会ったり、カフェで仕事をしていたらたまたまそこにいたり、あるいはSan Franciscoの空港に降りたってfoursquareでチェックインしたら懐かしい大学の後輩がたまたまBay Areaにいて、一緒にStanfordのd.schoolのツアーに参加したり。こういうことが多いのだ。

 先日はこのテーマに関するミラクルが重なった。祝日なのに午前中から仕事をしていたが、小学校と大学で一緒だった友人が「カラオケに行きたい」とTwitterで言っていた。僕も行きたかったので「行こう行こう」ということになった。この時点で、何らかの一致があったわけだけれども。渋谷の道玄坂の上で食事を取って、坂を下りてきた109の前で、正面からやってきたFringe 81の田中弦さん(@yuzuru81)とばったり出会った。

 実は田中さんと正面からばったり会うのはここ5年間で3回目だ。1度目は長野県の山奥にある秘湯の駐車場で。2度目は渋谷のジムで。そして3度目が109の前で、だ。待ち合わせていない人と3度もばったり出会うのは、正直偶然だとしてもできすぎてるんじゃないか、と思うわけだ。田中さんも一言「よく会うよね」。本当に同感である。

 Facebookのf8のキーワードの1つがセレンディピティだったけれど、こういう偶然の一致は常に身の回りで起きている。起き続けている。そして僕らが、たまたま街の雑踏から、あるいはソーシャルメディアの流速が早いタイムラインから発見できた時、その偶然の一致に気付くことができるわけだ。

 今、表参道のお気に入りのフードコートで、これまたお気に入りのコーヒーを飲みながらこの文章を書いているけれど、その直前、表参道へ向かう半蔵門線に乗り込もうとしたときに後ろから声をかけられて、大学院で同じ研究室だった年上の後輩に「職場が変わったよー」と新しい名刺を渡された。

 この前も北参道駅のすぐ上にあるスターバックスにfoursquareでチェックインして時間まで仕事をしていたら、オフィスが近所のSFCの後輩が訪ねてきてくれたり、たまたま近くに居たこれまたSFCの後輩が来て隣で作業していったり。もちろん後輩通しで名刺交換をしてもらってちょっと共通点を発見してくれたりもしたわけだ。

 その訪ねてきてくれたSFCの後輩とは、今、まさに僕が居る場所でばったり出会って、珈琲を1杯のみついでに、一緒に居た人と挨拶をすることができた。あるいは、ソウ・エクスペリエンスの山本一造さん(@ichizoyamamoto)も、表参道のフードコートでばったりあったっけ。

 本当に、いったい、何が起きているんだろう。

 Facebookのf8では、セレンディピティの次にパターン化を挙げている。もちろん、出会った瞬間はそれぞれ偶然!って思うわけだが、「カラオケに行きたい」と言って食事の場所を渋谷にした友人も、109の前でばったり出会うようにして歩いてきた田中さんも、過去の行動を探っていくことで、なぜカラオケに行きたいと言ったのか、なぜ権八に行きたかったのか(好きだから?)、なぜ109前を通過したのかが分かるかも知れない、と言うわけだ。

 ちょっと映画「マイノリティー・リポート」みたいな世界になってきているが、新しいOpenGraphの動詞が記述できるAPIを使っていくことによって、分析やパターンマッチングから、こういった偶然を遡って発見することが出来るようになるのかも知れない。そしてモバイルアプリにこのあたりの偶然の一致が察知できるようになってくると、時間だけじゃなく場所も関わる偶然の一致を見逃さなくなるだろう。

 そう書いてみると、例えば北参道のスタバの例は、近所にオフィスがあるからすぐ動けた、と言うどちらかというと偶然と言うよりは彼の行動力によって実現したコーヒータイムだった。僕が近所にオフィスがあると知らないから偶然だと思っただけで。逆の立場から言えばこうだ。松村が自分のオフィスの近所で珈琲を飲んでるらしい、と言うことになるわけで。

 つまり、知らないことについて、それがたまたま何らかの驚く事実として思いがけない気づきを得たことを「偶然」と感じているだけなのだ。

 もちろん好むかどうか、知りたいかどうかと言う問題はあるし、知ってしまったから行動を変える、と言う可能性だってある。あるいは、そういう偶然が起きないように防ぎたい、という謎のセキュリティの感覚すら芽生えてくる場面もあるだろう。

 でも多くの人にとっては、起こるかどうか分からないことなので、起こらなくても別に良いのかも知れないけれど。そして、偶然は楽しい。その楽しさをキープするには、ちょっとソーシャル上で控えめにしていた方が良いのかも知れないですね。

 タイトルのネタ元はWired.comの「Facebook's next mobile move: "Three of your friends are at the bar across the street"」という記事をご参照。


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