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ネックチェンジ - Bフレッツがやってきた
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2006.03.10 23:39
僕が大学生時代にアルバイトをしていたこともあり、自宅のインターネット回線はずっとケーブルテレビのモノを使っていた。当時は加入している家を回って、壊れた利府町のケーブルモデムを改修・交換する仕事をしていた。まだまだ加入者数が少なかったこともあって、学生バイトを1日に2人程度雇えばいいくらいのサポート体勢だったが、今はそんな規模じゃ、きっととんでもないんでしょうね。
暑い夏は何かと苦労が多い。もちろんモデムを5つも6つも抱えて東急沿線を走り回るので、気温との戦いもさることながら、あまりにも暑くなりすぎると今度は夕立、落雷が起きる。ケーブルモデムは、この落雷で結構すぐに壊れてしまうのだ。雷が落ちた場所に大量のモデムを持って行かなければならない。ADSLの事情はよく分からないけれど、日本のブロードバンド創世記の一翼を担ったインフラは、雷様には頭が上がらなかった。今のケーブルモデムはもうちょっと耐落雷性が高いんじゃないかと思います。
そんな時代からずっと同じモデムを使っているので、下り8Mbps、上り1Mbpsというカタログ値だった。それでも、アナログモデムの「ピー・ガラガラ・ゴショ」を経験していれば、どんなに恵まれた環境だったか計り知れない。速度もさることながら、常時接続という自由さには、睡眠時間への影響が一番大きかったんじゃないかと思う。なんだかちょっと皮肉っぽい話ですけれども。
5年近く使っていたケーブルインターネットの環境を変えることになった。最近レガシーなシステムからの移行が続いていて、直近だと年末の「ハイビジョン化」にはインパクトを感じたところだった。そのときにはメディア体験の重要性を痛感して、よりリッチなメディアに触れていくべきだ、と僕個人的に思いを強くしたのは記憶に新しい。続いてのインフラチェンジがインターネットの光化である。マンションタイプ(VDSLを使うタイプ)のBフレッツを導入したのだ。プロバイダはOCN。
ケーブルインターネットでもカタログ値で下り30Mbpsのプランにアップグレードすることは出来たのだが、イマイチ中途半端な数字に思えてそのまま8Mbpsで使っていた。ネットのスピードテストが出来るサイトで、下り2Mbpsから3Mbps程度、上りは300Kbps程度まで数字が伸びれば良い方という環境だった。早速、光の回線が来てから測定してみたら、いくつかのサイトで調べてみたところ、下りで20〜30Mbps、上りで15〜20Mbpsという数字が出てきた。ちょっと目を疑いますね。速い。
ただこれは普段の生活スピードではない。ルーターから直接回線を取ったときの速度だ。普段自宅では全てのMacをAirMac Extremeを使って接続している。無線で飛ばしたときは、ステーションのすぐ近くでやって上り下りともに13〜15Mbpsだった。これが802.11gを家の中で使う限界と言うことだろうか。それでもカタログ値8Mbpsより遙かに早いことになる。しかしこれもまた、生活スピードというわけではないかもしれない。
例えばblogを更新するスピードが変わるか?と言われると、レンタルサーバのMovableTypeのリビルド速度が変わるわけではないので、送っているデータ量がテキストだけであることから、体感的に速度が変わるとは思えない。Flickrのアップロードも確かにスピードアップしたが、Flickrのサーバの速度に左右される部分もあるので決して15Mbpsでアップロードできるわけではない。ケーブルの時よりは当然速いけれど。
全く新しいこととして、何が出来るか? 映像を見よう、とはパッと思いつくところだ。早速AppleのウェブサイトにあるQuickTimeのHDギャラリーにアクセスしてみる。確かにストレスなくバッファリングが終わるんだけれど、QuickTimeのHDギャラリーはむしろH.264のデモンストレーションなので、そんなにこの回線速度が生かせているという感じもしない。
そういえばiChatによるビデオチャット。今までケーブルの時はイマイチ鮮明な画像が得られなかったばかりか、良くとぎれてしまうことがあった。そして複数人のビデオチャットは未だ未経験だ。主宰も出来なければ上手く参加も出来なかった。これはぜひ試してみたいと思います。正直、今のところはこれ以外にパッと思いつく範囲で、広帯域で試してみたいことはあまりない。
ある意味、これはまずいんじゃないか。
インフラが変わるとより高品質の物事を得ようとするときのボトルネックが変わる。テレビがハイビジョンパネルになった場合、テレビ画面がネックではなくなり、DVDの画質だったりSDベースで制作されているテレビ番組が、高画質の経験を得るためのネックに変わった。光ファイバーの場合も同様で、手元の回線速度ではなくて、無線LANの帯域や接続先の回線やサーバがネックになる。今までの流れで行けば、今ネックになっているモノがボトムアップして、またハイビジョンパネルや光ファイバーの回線速度がネックになるのだろう。その前に人間の想像力がネックにならないように精進しなければならない。
それもこれも、高品質なものを経験しなければ、分からないこと。
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