TOKYOTODAY

野菜をほおばるその後ろには

by TARO MATSUMURA - 2007.09.05 23:13

 それにしても、台風の外郭の雲がかかってきて、午前中から強い雨が降ったりやんだり。夜になるのその周期も細かくなってきて、ちょっとお使いに出ようものなら傘など役に立たないくらい。ちょっと変態的だけれど、水着かウエットスーツを着て、水中眼鏡をして出かけた方が、後でずぶ濡れのTシャツと短パンを思い切り洗濯機に投げ込むこともない。あ、もし水着で出かけても、玄関にバスタオルを用意しておくことをお忘れなく。

 今日は野菜デーだ。色々な周期の関係で、時々野菜を無茶に食べたくなる。もちろん日頃からの野菜摂取は大切なんだけれども、それとはまた別に、好きな野菜を沢山食べたい欲求に駆られる瞬間があるわけだ。そういう機会を作るようになってから、自分がどの野菜を食べるか、ということを自分なりにウォッチしてみると、僕は意外にも、ブロッコリーが好物だ、と言うことに気づいた。そう気づくと、ブロッコリー以外の野菜に興味がなくなってくる感覚すら覚える。いや、実際そんなこともないはずだけれども。

 そうやって野菜をほおばっている最中、連れがしきりに、僕の背中の方を向いて、「あの人、ゼッタイ知っている」と言うのだ。ちょうど僕が後ろをふりかえったときには、メニューをうつむいて眺めていたので、どうも「誰に似ている」という確証は持ちつつあったモノの、声をかけるには至らない。なかなかもどかしい時間が流れる。そうしてしばらく相当挙動不審な動きを続けた結果、念力が通じたのか、お互いに顔を見合わせて(まだです)、二度見をして(もうちょっと)、「びっくりした!」となったわけだ。

 それにしてもこんな大雨の日に、たまたま席が隣になって、野菜をほおばることになるとは夢にも思わぬ偶然である。この偶然を大切にすべく、一緒に食事をすることにした。「一緒にお弁当食べましょう」的に席をくっつけるわけにも行かないので、店員さんに「ばったり会っちゃって」と広い席に変えてもらった。どこかの大学のテニスサークルの合宿終わりで大量に人が流れ込んでくる中を避けながら、僕はやっぱりブロッコリーをほおばった夜だった。


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Author

松村太郎 Taro Matsumura

Taro's Portraitジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。スマートフォンに特化した活動型メディアAppetizer.jp編集長。 read more & contact

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