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BlogとSNSについて


by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2006.03.16 23:37

 今日はスタジオにフルヤ君とウチヌマ君が訪ねてきた。そこで本屋のプロジェクトの話、トーキョー関連の話なんかをごそごそ作戦会議していた中で、ひょんな事からblogとSNSの話になった。なんでSNSはもっと盛り上がってこないのか? というフルヤ君の問いかけに、若干驚いた。僕自身、そこまでSNSが盛り上がっていない、という印象を持っていなかったからだ。ただ比較対象がblogとなると、確かに見劣りする感じも分からないでもない。きっと答えは単純で、「そういうものだから」だと思ったりする。

 「そういうものだから」じゃあまり答えになっていないような気もするけれど、情報のつながり方や流れを考えるとそれ以外言いようがない。Blogは曲がりなりにもパブリッシュツールなのでもともと外向きの力が働いている。その外向きの力がどれだけ有効活用されているかについては自信がないけれど。一方のSNSは招待制を取り、基本的には既存の関係の再記述という形でプライバシーや信頼性を担保しているので、内向きの領域の拡大を計っていると言うことになる。

 これをもうちょっと違う言い方にすると、blogは外部連携を始めからツールのDNAとして組み込んでいると言える。僕はウェブサイト更新を簡単にしてくれる部分がblogの一番の本質だと今でも思っている。その更新という動作に合わせて、自動的に更新通知のPingを打ったり、RSSやAtomを生成したりする。外部への通知を「自動的」に欠かすことなくやってくれるのがblogだ。同じメーカーのblogツールでなくても、PingやRSS/ATOMを受け取り、コメントやtrackbackを受け付ける。

 もし「blog業界」というものが出来たとすれば、このblog業界はビジネスの立ち上げから創世期の研究やアイディアの共有、市場の形成などの点で、とても良く連携していたように見受けられる。blogというツールのDNAと同様、ビジネスプレーヤー同士が良く連携して、市場を育んできた。世の中の「blogブーム」はまた違う要因が働いていると思うけれど、ビジネスの側面で上手くblogを紹介し、カルチャーを育てたのではないだろうか。もちろんまだ途上だと言われそうだけれども。

 一方のSNSには、今現在の所、その意志がないように見受けられる。そもそも無理なのかもしれないけれど、mixiやGREEやYahoo! 360°の間では一切アカウントをシェアすることが出来ず、mixiとGREEを別々に管理する必要がある。ネット上に友人関係を再記述してコミュニケーションに対して「マメ」になろうとしても、そもそもアカウントを1本化できないならば面倒が増えるばかりになってしまう。ユーザーサイドの立場からすると、どこかでblogをやってれば相互連携できるというわけにはいかないのだ。そうなると、より友人が多く所属するSNSをメインに選んで使っていくことになる。

 だからといってmixiとGREEが相互乗り入れすればいいのか、という問題でもないと思う。今まで会員数とページビューで広告を売ってきたビジネスモデルが壊れてしまう。ではそのまま数が増えていけばいいのか? というのもつまらない。確かにプラットホームに徹することも重要だが、それならばfor whatの部分を増やしたり、使うことによるライフスタイルをより明確にしてくれた方が良いのに。GREEの最近の企画ものを見ると、別のモデルが出来つつあるように見えるけれども。

 一通り話し終わったときのフルヤ君とウチヌマ君の感想は「mixiがもっと頑張らないと」という話だった。市場のトップがどんなヴィジョンを見せるか、もうちょっと期待したいところだ。


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