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トーキョーハロウィンHG
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2005.10.31 23:48
日本には元々ハロウィンの風習は基本的にはないが、外国人が多く居住している地域、たとえば代々木上原、恵比寿、広尾などの渋谷区の地域、六本木、麻布などの港区の地域では、近所に住んでいる外国人の家族と一緒になって、日本人の家族もハロウィンのイベントで盛り上がる。街にはオレンジ色のカボチャのデコレーションをした家がたくさんあり、いつもほうきで家の前を掃いているおばちゃんが、少し控えめに変装して、お菓子を用意して、子供たちが回ってくるのを待ちかまえている。
最近少なくなった近所づきあいを、海外のカルチャーで復活させているという感じだ。
東急ハンズ、ロフト、ドンキホーテは基本的に1年中、変装用品などのパーティーグッズを扱っている。ただ、このハロウィンを皮切りに、クリスマス、忘年会、新年会、歓送迎会のシーズンへと、パーティーグッズに力を入れ始める気がする。実際のマーケティングの現場はわからないけれど、店頭のディスプレイを見るとそんな雰囲気が伝わってくる。今年のパーティーシーズンで一押し変装グッズは、なんと言ってもハードゲイだ。
渋谷の東急ハンズに行っても、ロフトに行っても、パーティーグッズコーナーの入り口ではほぼ確実に、ハードゲイの衣装を着たマネキンが出迎えてくれる。さすがに例の「フォー!」のポーズは取っていないけれど、ハードゲイキャップからハードゲイブレスレットまで、一揃いできる充実っぷりだ。身近に参加したハロウィンパーティーにも必ず1人くらいは、ハードゲイがいたんじゃないか。いや、もとい、ハードゲイコスチュームがいたんじゃないか。
意外と女性がハードゲイのコスチュームをチョイスするパターンもよく見受けられた。というのも、男性はちょこっと気が引ける部分もありそうだからだ。頭の片隅で「自分は違う!」と思いながらも、あの衣装を着たとたんに、もしかしたら自分の中の何か(たぶん赤い実ではなく、黒いハードな実なんだと思うけれど)がはじけるんじゃないか。そんな自問自答に近い懸念を感じると、ちょっと踏み切れない一線があるのかもしれない。女性にまねされ、男性を自己嫌悪に落ち入れる、彼の存在はなかなかすごいですね。
最後に、六本木のクラブalife前の様子を紹介しておきます。はっきり言って、生身の人間はほとんどいない状態だった。基本動物、時々ハリウッドスターもしくは韓流アイドル、のちにハードゲイ。そんなコスチュームだらけの人たちがalifeの前で並んでいるのである。たとえばパンダの着ぐるみを着た人同士がすれ違うと、少なくともハイタッチ。着ぐるみコミュニケーションの現場を目の当たりにしたのである。それは同じ種であるという喜びを分かち合う、とても動物的な何か。そんな風景が年に1度でも見られるトーキョーは、面白い街だと改めて思った。
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