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Hills Club


by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2005.02.28 23:11

Grasses 今日はワトソンワイヤットの淡輪さんのご招待で初めて六本木ヒルズクラブへ行った。お料理はフレンチに和の風を吹かせたコースで、白身魚を蛤と海苔のシンプルなソースで仕上げた一品はものすごく美味しかった。ちょこんと乗っているタラの芽の天ぷらがまた、春の訪れを存分に感じさせてくれる。その季節の初物を食べるときは西を向いて笑え、とはよく言われているけれど、六本木ヒルズ森タワー51階から渋谷方面を眺める部屋だったのでちょうど西向きでしたね。

 行ったことがなかった頃からすると、六本木ヒルズクラブへの魅力というものはあまり感じていなかった。感じていなかったと言うよりはむしろ、良さのジャンルや程度みたいなものがあまり分からなかったと言うべきかもしれない。初めてあそこで食事をして、あの場所の価値を垣間見るには十分の日だった。とにかく、会話をゆっくりじっくり楽しむことが出来るスペース。食事をした後バーに移動してまた話をする。場所を変えて、景色も変えて、話題も変えて、と。

 けれど会員制の「クラブ」というイメージからすると、どうしても神宮外苑テニスクラブのイメージが強くて、個室がいつでも押さえられるという利点だけではないという感覚もある。テニスというスポーツは相手がいなければ成立しないじゃないですか。もちろん壁打ちって言うのもあるけれど、練習でしかない。神宮ではふらふらっと1人で行っても、友人や顔見知りがいなくても、ゲームに人が足りなければ混ざってプレーをする。テニスという共通項がある社交場ということか。

 だとすれば六本木ヒルズクラブも、1人でふらりと食事をしに行くような人が増えると、そういった社交場たるクラブの雰囲気が出てくるのかもしれない。もちろん予約をすれば必ず会食をすることが出来るというのも魅力かもしれないけれど、それだったら別にあの場所に限定しなくても良いわけで。あそこの会員になるのは忙しい人が多いから、なかなかふらりと行くなんてこともしなさそうだ。設備の豊かさと共に時間の豊かさも必要なのが、あの場所なんだろう。


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