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恵比寿もつ鍋初体験


by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2005.01.24 23:24

20050124 Motsu

 もつ鍋というとトーキョーで暮らしていてもどことなく身近な存在のように思えてしまうが、実際にもつ鍋そのものを食べたことがあるか?と聞かれるとうーん、と詰まってしまう。僕も色々思い出してみたところ、もつ煮は食べたことがあるがもつ鍋を囲んだ経験はない。もしあったとしても覚えていないくらい小さな頃に食べたか、忘れてしまうくらい回数が少ないかのどちらかだ。ちょっとそれではさみしいし、積もらないながらも雪が降ったりするこの冬のトーキョーだ。暖まりたいという思いもあってもつ鍋を食べに行くことにした。


 チハラ君がお店を選んでくれて、僕と同じようにもつ鍋未経験だと思われる1人と家でももつ鍋をするというエキスパート1人を連れて、恵比寿の黄金屋というところへ入った。そもそももつ鍋にそこまで固定したイメージを持っているわけではなかったが、もつ煮を食べるのは決まって焼鳥屋とか焼き豚屋だったりするので、もつ鍋屋もそれに類するところで食べるのもだとばかり思っていたけれど、入り口からして小洒落居酒屋風のたたずまいになっている。急な階段を上って暖簾をくぐった店内は、そりゃ暖簾もライトアップしますよね、というセンス。

 カウンター席とテーブル席がある。テーブル席は4〜6人座るようになっていて、当然のように真ん中には電磁コンロ(?)が仕込んであって、鍋を温めることが出来るようになっている。鍋を置かないときには普通のテーブルとして使うことが出来るので、鍋の前にサラダだとかおつまみがどばどばっと出てきたとしても、焼き肉屋でのスタートアップの時みたいに焼き網の縁側に窮屈そうにしてお皿を並べなくてもよい。なるほどこれは良いアイディアだ、と感心してしまった。まだ本題のもつ鍋は出てきていないんだけれども。

 僕らはテーブル席に通されたのだが、背後に見えるカウンター席も特殊だ。2人連れがカウンターに通されるようだが、椅子2つおきに1つずつ例のフラットな電磁コンロが埋め込まれている。そのためカップルでも話し込む客でも、鍋を眺めてつつきながら話をすることが出来るわけだ。鍋というと「囲む」というイメージが出てくるのはどうしても3〜4人だ。人の間隔は4人の場合は90度、3人の場合でも120度になる。間隔が120度くらいならまあ囲んでいる感じが出ないわけでもない。

 2人でテーブルを囲む場合では、人の間隔が180度になってしまい、これじゃどうもスカスカしてさみしい感じになってしまいがちだ。しかしカウンターなら目の前は壁だ。しかも2人が横に並ぶので、鍋を中心にした2人の間隔の角度は60〜90度になる。すると4人で囲んでいる時と同じか、それよりも密な囲み方が実現されるわけだ。別に囲んだときの角度が狭いからといって、より「鍋を囲んでいる感覚を覚える」かと言われればそうでもないような気がするけれど、1つの基準として。

 そうこうしているうちにもつ鍋が出てきた。用意されているのは味噌と醤油だが、味噌はまたもイメージを崩される格好になる。例の焼鳥屋でのもつ煮込みのイメージは普通の味噌で唐辛子がふってあってネギがどばっとかかっているものだったが、このお店の味噌は白みそベースになっている上品なモノだった。もつも臭みがなくて食べやすいし、野菜や豆腐以上にごろごろと入っていた。店も味も上品な作り込みの割には、結構気前良く出してくるモノだな、と感心してしまったが、トイレに行ったら張り紙で2月まで25%増量キャンペーンだというのを知った。トイレで初めて知ることか…。さすが初心者ですね。

 ひとしきり食べ終わってふと店の入り口の方を眺めてみると、ずいぶんと待っている客が並んでいるではないか。鍋だから普通の料理よりも食べ終わるまでの時間は長くかかる、ようは回転が遅いからなのだろう。それにしても「もつ鍋でも食べよう」と思う人が僕ら以外にも並ぶほどいるというのには驚いてしまった。このお店が流行っているからか、もつ鍋が密かに人気を集めているかは分からないけれど。

 それにしてももつ鍋未経験だった僕にとっては、この店はもったいなかったかもしれないですね。


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