TOKYOTODAY

スロープ・イルミネーション

by TARO MATSUMURA - 2006.11.07 23:13

Artelligent Illumination #05

(地図を表示) 今日から六本木ヒルズの「アーテリジェント・クリスマス」のイルミネーションがスタートした。イルミネーション自体は翌年の1月31日まで続く事になっている。六本木ヒルズが完成してから続く恒例行事になっていて、2003年当時は白と青のLEDをつかったスペーシーで神秘的なイルミネーションに珍しさを感じていたけれど、さすがに3回目ともなれば珍しさはなくなってきた。とはいえ、ちょっと冷える空気の中で風に揺れるとげのように鋭い光りの粒は、都市の中での癒しを感じさせてくれるような、そんな感覚で楽しんでいます。

 この六本木ヒルズのけやき坂というのは、僕の中では人工的に造られた表参道界隈のような受け止め方をしている。そもそも表参道ほど道幅が広いわけではないし、まだまだケヤキの木も育っているわけではないんだけれど、両側にはブティックが並んでいて、路面のブティックの裏にはカフェなんかが並んでいたりして、何とも楽しみが井のあるスロープになっているので。表参道が自然に出来てきた日常のスロープだとすれば、けやき坂は人工的に作った非日常のスロープとでも言うべきだろうか。どちらも好きです。

 表参道と言えば、1998年の冬までイルミネーションで飾られていた。さすがにもう8年近く前の話になるし、当時はデジタルカメラもちゃんとしたモノを持っていなかったので自分で取った過去の写真を振り返ることは出来ないけれど、たしか免許を取って初めてのドライブデートをしたのがあの表参道のイルミネーションだったのを記憶している。もちろんドライブというほどさわやかなモノではなく、ただ渋滞にはまりながら緊張しつつも、きれいなイルミネーションを眺めていただけ、という渋い思い出でしかない。

 それ以来スロープのイルミネーションでデートする機会に恵まれずに過ごす数年間を送ってきたので、2003年に六本木ヒルズのけやき坂でイルミネーションが始まったときにはちょっとうれしかったのだ。まあいくらスロープのイルミネーションが復活したところで、自分のシチュエーションという別の問題を考える必要があるので、うまくいかないことの方が多かったんだけれども。

 これは今日のトーキョーでずっと書いてきていることだけれど、冬のイルミネーションをデートで散歩するときは、ぜひ北に向いて歩いてください。そろそろ立冬も過ぎて、北風も吹き始める季節ですから。


Author

松村太郎 Taro Matsumura

Taro's Portraitジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact

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