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Tabito
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2008.08.29 19:45
なんだか今年の夏も終わってしまったかのような寂しさに包まれているトーキョーの金曜日だが、気温としてはまだまだ25度をちゃんと超えている。今年の夏がどうだったか、という総括をするにはまだ早いかもしれない。と、僕の仕事場の相棒は語りかけてくる。
さて、この植物は、タビビトノキ。オオギバショウが本名。バショウ科の植物で、旅をする人が葉にたまった水を利用した頃からこの名前がついたそうだ。思えば、2005年、表参道の仕事場で夏の終わりにジョインしてもらったので、かれこれ3年のつきあいになろうとしている。
大きくてそこまで肉厚ではない葉が、茎の間からくるくると丸まった状態で伸びてきて、ある長さまでいくと茎は伸びつつも、葉がはらはらと広がってくる。ついつい「おまえ、変な葉っぱの伸び方するよな」と声をかけてしまいたくなる。「タビト」というあだ名をつけてかわいがっている植物である。
今年タビトは、巨大な葉を4枚、小さな葉を3枚伸ばしてきた。例年余り外に出してやらなかったのでかわいそうだなと思っていたんだけれども、今年は朝日を浴びる良いポジションに陣取って、すくすくと伸びた。夏前のみすぼらしいボリュームが嘘のように、立派に育ったタビト。
なんだかこいつを見ていると、今年の夏も悪くなかったんじゃないか、ともの悲しさも和んでくる。いや、別に今年の夏が悪かった、なんて誰にも言われてないんだけれども。
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