COLUMN | IDEA

Twitterで大学の授業をやってみる - 嘉悦大学情報メディア論 @class_infomedia

by TARO MATSUMURA - 2009.05.18 01:07

 2009年4月から、嘉悦大学の非常勤講師になった。春学期「情報メディア論」、秋学期「情報共有システム論」というタイトルの授業。学長の加藤寛先生からは「頭と体を使った授業を」と肝入りのコメントを頂いた。そこで、Twitterを活用した授業を展開することにした。

 活用と言っても、中途半端に使うだけではつまらないので、「出欠」「授業中のインタラクション」「課題提出」に至るまで、全てをTwitterをインフラとして行うことにした。Twitterで @class_infomedia を見てみてください。Followすることで参加することも出来ます。成績は付けませんが。

 ちなみに嘉悦大学は、学内全ての教室やパブリックエリアに無線LANが敷設してあり、学生は皆ノートパソコンを1台ずつ持っているという、ネットフレンドリーな環境にある。もちろんパソコンだけでなくケータイからでもモバイル版TwitterやMovatwitterなどから参加してもらうカタチにしている。ちなみに、おかげさまで、履修してくれた学生は140名近くだった。

 DGインキュベーションの枝さんにご協力頂き、情報メディア論用のTwitterアカウント@class_infomediaはTwiccoに登録してある。学生がTwitterアカウントを作り、@class_infomediaをフォローすれば授業への参加登録は完了する。いわば、@class_infomediaは、Twitter上に作られたヴァーチャルな教室、という位置づけである。

 授業の第2回目に学生の皆さんにTwitterアカウントを作成して、@class_infomediaを登録してもらうところまでやってもらった。

 ここで1つ問題だったのは、無線LANのアクセスポイントの収容人数を超えたことと、同じようなIPから大量に新規アカウントを作ろうとしたせいか、Twitterに新規アカウント作成を拒否された学生が多数出たこと。2つの理由で、授業時間中はおろか、大学からTwitterアカウントを作れない、という学生もいて、こればっかりは次回以降の課題といえる。

 ちなみに、とはいっても成績付けをオープンにするわけにはいかないので、大学が持っているLMS(Learning Management System)を通じて、学籍番号とTwitterアカウントを課題として送ってもらってある。Twitter Searchを使って、あとから学生のアクティビティを量的、質的に評価できるようになる。

 さて、スロースタートで、Twitterを学生に使い始めてもらった。まずは課題提出。例えば「情報とは何か」という課題を出して、それに「@class_infomedia」付きで解答してもらう。これで課題提出完了だ。Twiccoを使っているので、ヴァーチャルな教室に向けてつぶやかれた課題への解答は、教室のみんなにつぶやき返される。

 ここは議論すべき点だけれど、僕は別に課題を学生と授業担当者の間での秘密にする必要もなく、またリアルな教室内だけの発言にとどめる必要もないと思っている。もちろん、インターネット上に課題を公開しながら進めます、という前提を初回の授業で説明しているのだが、教室にいる他の学生やネット上に出して恥ずかしくない答えを、僕にも提出して欲しい、と言う思いもあるので。

 課題を提出してもらって翌週の冒頭の時間をたっぷり使って、出してもらった課題をピックアップしながらレビューしていく。先週までは、スライドに興味深い課題をコピー&ペーストして紹介し、場合によっては発言してもらったり、疑問に思うことを僕から質問してみたりする。そんなカタチで、少しずつインタラクションをし始めている。

 また授業中のインタラクションもTwitterで行う。例えば、最近の話題だったり、Blogについてどう思うか、という質問だったり。出席代わりに@class_infomedia宛に答えてもらっている。Twiccoだとちょっとやはりタイムラグがあり、発言内容をその場で捕捉するに至らない。そのときは@class_infomediaのMentionsを開いてリロードしながら見ていかなければならない。

 先週から始めたんだけれど、興味深かった発言にはfavoriteを付けるようにした。そして次は、Twitterを通じた教室外からのコメントといかに絡むか。あるいは、学生全員をリアルな教室を介さずに授業を進行するなど、いろいろなトライをしてみたいと思っている。

 ちなみに明日の授業は、これまでのように授業資料を作らず、学生たちが出してくれた授業と、その場に持ち込む僕の資料、そしてウェブを元にして90分の授業を進行してみたいと思っている。つまり、ずっとTwitterのタイムラインを出しっぱなしにしながら授業をする、というやり方。

 まだまだ学生の皆さんには「楽しんで授業に臨む」という段階まで乗り切れてはいないと思うけれど、せっかくの情報メディア論なので、いま一番ホットな情報メディアを体験しながら学んだり、考えて欲しい、という思いがある。

 また、経過報告したいと思います。


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Author

松村太郎 Taro Matsumura

Taro's Portraitジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。スマートフォンに特化した活動型メディアAppetizer.jp編集長。 read more & contact

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