COLUMN | sociallearning

Twitterは記憶の補助 - DGインキュベーション

by TARO MATSUMURA - 2009.02.16 12:53

 みらいログワークショップのフォローアップエントリー。続いてはTechnoratiやTwitterに出資しているDGインキュベーションに、Twitterについての解釈について伺っている。トレンドを作り出したTwitterが向かう先とは?

 Twitterは、マイクロブログ旋風に火を付けた立役者である。サーバーの不安定さや、それ単体では情報の活用にまでリーチ出来ていないなど、荒削りな部分がまだまだ残っているが、しかしマイクロブログとしてつぶやきをインターネットに気軽に流したり、BlogやYouTube、TwitterなどのUGCを紹介して貯めておく母体としての存在価値は確固たる物になった。

 2008年4月に日本展開を公開したDGインキュベーションの枝さんは、「秋以降、急激にページビューが増えた」と最近のTwitterの現状を紹介した。Twitterが定着し始めていることを示唆するが、依然としてmixiや他のSNSよりもユーザー数が少なく、「リテラシーがそこまで高くない人たちにどう展開するか、日本でのマネタイズの問題」などを捉えているそうだ。

 Twitterは海外の様々なサービスとは連携できるが、日本のサービスではRSSを介す以外になかなか連携できるサービスを見つけられない。先にご紹介したモディファイのSMARTやLife-Xなどの、ライフログ系のサービスが連携しやすい状況になっているのは、何か1つの流れとして観た方が良いのかもしれないし、それぞれの方々を今回のワークショップにお呼びしている理由の1つでもある。

 枝氏は「Twitterはフローのメディア。逆に、これをストックしたときに何が提供出来るのか。ここに、Twitterの未来像のカギが埋まっているのではないかと感じている。ストックした情報をいかに還元するかが課題」と指摘。ある種の記憶の補助装置として活用できるため、そのコンテクストから探ると、何か見えてくるのではないだろうか。

 同じくDGインキュベーションの南さんが、Twitterで、Twitterについて「Twitter は物理的ジャックイン不要で、接合が緩いマイクロサイバーパンク、なのかもしれぬ。ユーザー側が電脳に飲み込まれず、自律的にコントロール出来るところが重要。」との指摘をしていた。

 140文字という制限がある連続的なコミュニケーションによって、映像や3Dと言った派手なことをしなくても、テキストとタイムラインで拡張現実の世界を実現しているようで、とても面白い状況になっていることを再認識させてくれる。

 また常々、nobi(林信行)さんが、Twitterと位置情報が紐付いたライフログの活用について、Web 2.0 in Your Pocketの最もわかりやすい効能である、と言う文脈で紹介している。つまりライフストリーミングに位置情報を追加すれば、書き込みが匿名性であっても知らない人であっても活用可能だし、知っている人だったらOnlineではなくOnsight、直接会える可能性が広がるのだ。

 Twitterを記憶の補助だと捉えたら、周辺のサービスと組み合わせることで、パッシブではなくかなりアクティブな補助装置としての機能を有しているように感じる。


Author

松村太郎 Taro Matsumura

Taro's Portraitジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact

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