COLUMN

Twitterは微同期メディア

by TARO MATSUMURA - 2009.05.10 14:18

 先日から、SkypeのMacファン、Mac系Podcasterのチャットにお邪魔させて頂いている。ここで久々に15人以上のチャットルーム体験をして、気づいたことがある。Twitterは「微同期メディア」だ、ということだ。

 Skypeのオープンチャットでチャットルームを作ってみんなが参加する仕掛けなのだが、URLリンクで誘導できて手軽だ。IT企業、特にワークスタイルや社内コミュニケーションに気を遣っている企業は、Skypeで部署や社員が参加するチャットを作って、それこそクローズドなタイムラインとして活用している例をよく見かける。

 Mac版ではまだ対応しないシンプルなモノだが、Windows版の最新版、Skype 4では、チャットウインドウをSkypeの画面に統合して、よりチャットで流れるタイムラインを意識するインターフェイスが与えられている。必要とあらば、すぐにビデオ通話が出来る、そんなコミュニケーションセンターの様相を呈している。MSNはメッセンジャーからビデオチャットへ、Skypeは音声通話からビデオ通話とチャットへ、結果は同じだが、インターフェイスに目的性の違いが現れているようだ。

 さて、そのチャットルームのラッシュアワーになると、1分間の書き込みの数も膨大になり、チャットの発言はすぐに上へ上へと流れて言ってしまう。別にタイピングのスピードにコンプレックスがあるわけではないけれど、さすがに久々にこういうチャットに参加すると、流れの速さというか、リアルタイムなテキストの応酬について行けてない自分がいた。より反射神経が求められる、というか。

 一方のTwitterって、Blogほど1つのエントリーが長くないけれど、情報の単位としてのまとまりがチャットよりもあるために、情報を消化しながら読んだり反応したりすることが出来る、と言うことに気づいた。

 またチャットルームの場合、常に流れを見ていなければ何が何だか分からなくなるが、Twitterだと同じ理由、情報が1つのつぶやきごとにまとまりがある分、流れを追いかけていなくてもざっと見渡していくことでキャッチアップできる感覚がある。

 Twitterはタイムラインを意識していて、同期メディア的な側面が取りざたされがちだけれど、よりリアルタイムなメディアであるチャットと比較すると、非同期的な側面もまた存在しているわけで、「微同期メディア」と名付けるのが適当なんじゃないか、と思ったわけだ。

 濱野智史くんの言う「擬似同期」との関わり合いについては、含め始めると複雑化しそうなので、また改めて考えたいと思う。また、TweetMicというiPhoneアプリを試してみると、「Archived time line」とでも言うべきだろうか、流れているタイムラインの上に、タイムラインを持った情報を置くというところにもちょっとした可能性を感じているのだ。


Author

松村太郎 Taro Matsumura

Taro's Portraitジャーナリスト・企画・選曲。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。ビジネスブレイクスルー大学講師。テクノロジーとライフスタイルの関係を探求。モバイル、ソーシャルラーニング、サステイナビリティ、ノマドがテーマ。近著に『タブレット革命』『スマートフォン新時代』など。 read more & contact

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