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Warned Society: 複雑なケータイの注意書き
by TARO MATSUMURA @taromatsumura 2004.11.04 10:49
今朝の授業の加藤文俊先生が過去に書いた“Good Enough To Eat? -Food Labels And Social Constructions Of Health”の中で出された注意書きに関する問題提起が「Warned Society」。リスクマネジメントがテーマになってくる。
授業では「ネガティブな意味にとらえてしまう」と先生本人が話していた。電車内でのケータイについての表示・注意書きがどのようなロジックで出されているかを考えると興味深い。このblogでも触れてきたが、ケータイの公共空間での利用について、その扱いの変化を追いかける上でも触れるべき視点だ。
この論文の中では興味深いのは、米Kelloggのシリアルの表示を例にとって1920年代の表示と1980年代後半の表示が比較されている点。以下授業の中での説明を簡単に引用。
1920年代は「シリアルが体を強くする、健康にする、子供の成長を助ける」と言い切っていたが、1980年代後半は「食物繊維をたくさん取るべきと、ガン研究所推奨している」という言い方になっているそうだ。そして1990年代に入るとさらに断定度は下がる。マーケティング上の表示と科学的な表示が今まで混ざっていたが、アメリカではこの辺が明確に分離されてくる経緯が紹介されている。これを調べるに当たって、例えばアメリカの政府機関では、食品、医薬局、連邦取引委員会、全米広告部局、国立ガン研究所などの多くの期間にわたっていて対応がバラバラだったそうだ。そこにメーカー、消費者(と消費者団体)が加わってくる。
日本のケータイについて今まで見てきた中では、まずマーケティング上の表示と科学的な表示が明確に別れていない点。そして論点のすり替えによるソフトランディング、そしてケータイという公共空間で使われるモノの性質上、責任の所在の曖昧さなどが特徴としてあると思う。
アクターはユーザー、メーカー・キャリア、公共機関のサービスサイド、科学的な専門家、行政と、すぐに挙げられる。しかしユーザーも、個人としてのユーザーとマスになったときのユーザーとでは振る舞いが違うように感じられるし、業界としてのメーカーとキャリアの関係もまた複雑さを増加させる要因になっている。
こういった視点で少しまた情報を考えてみようと思う。
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